やじうまの杜
私のソースコードが北極送りに? “GitHub”アカウントに謎のラベルが付与されたとの報告が多数
めっちゃ長持ちするフィルムに人類の宝を記録し、世界一安全(?)なところに1,000年保存
2020年7月21日 06:55
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
先週末から、“GitHub”アカウントに“Arctic Code Vault Contributor”というラベルが付いたという報告が相次いています。“GitHub”では価値のあるプログラムを後世に残すプロジェクト“GitHub Archive Program”を進めていますが、それに選ばれたプロジェクトに貢献した開発者に付与されるバッジのようですね。“窓の杜”にも何度か登場してくれたITコミュニティ“プログラミング生放送”のキャラクター“プロ生ちゃん(暮井 慧)”も「CrystalDiskInfo」への貢献で見事このバッジをゲットしたそうな。自分の関わったソースコードが北極の保管庫に保存されるなんてカッコいい……おめでとう!
前に私もコントリビュートした CrystalDiskInfo のソースコードが北極の地下に保管されたみたい🎉https://t.co/aUbEthDzZ7pic.twitter.com/djSNzodH1v
— プロ生ちゃん(暮井 慧) (@pronama)July 17, 2020
ちなみに、筆者も“GitHub”でちょっとしたツールなどを公開しているのですが、残念ながらもらえませんでした。ある程度大きなプロジェクトに貢献しなきゃダメみたいですね(残念!)。
それにしてもこのプロジェクト、21TBものソースコードを186リールものデジタル感光アーカイブフィルム(“piqlFilm”というのだそうです)に収め、北極圏のスバールバル諸島にある廃鉱に保存するというのだから壮大です。
私たちがよく目にするCD-ROMは数10年しか持たないそうですが、このフィルムは1,000年は耐えるのだとか。わざわざ極北のスバールバル諸島を選んだのも、ここが非武装地帯であり、地政学的に安定している――つまり、戦禍に巻き込まれにくい――というのが理由なのだそう。地球の温暖化により永久凍土が溶けるのは少し心配ですが、鉱山にはあまり影響がないとのこと。もし私たちが文明を失っても、このフィルムがあればソフトウェア遺産を再生できる……かも。