やじうまの杜

「Crystal」じゃない「DiskInfo」が爆誕! モダンルックなライバルが出現

「WinUI 3」ベースで開発されており、Windows 11とのデザイン親和性高し

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「Crystal」じゃない「DiskInfo」が爆誕! 中国の方が中心になって開発されているようで、ユーザーインターフェイスは中国語でした

 ストレージの健康状態をチェックできるソフト「CrystalDiskInfo」に、新しい派生バージョンが生まれたようです。

 アプリの名前は、シンプルな「DiskInfo」。「Crystal」じゃない方のヤツというわけですね。国産アプリに同名の「DiskInfo」があり大変ややこしいのですが、どうやら中国の方が中心に開発を進めているようで、そこら辺の事情がわからないのは仕方ありません。ユーザーインターフェイスも中国語でした――なんとなく意味はわかる。

 開発プロジェクトは、「GitHub」でホストされています。ライセンスは本家「CrystalDiskInfo」を継承した「MIT」。ただし、ここに置いてあるのはソースコードだけなので、自分でビルドできない人は「Microsoft Store」からインストールするとよいでしょう。ちなみに、日本語でのアプリ名は「ディスク情報」でした。

 「ディスク情報」の特徴は、ユーザーインターフェイスが「WinUI 3」で構築されていること。

 「WinUI 3」というのは、簡単に言うと今風の「Windows 11」アプリを開発するためのライブラリで、モダンスタイルへの移行が進むOS同梱アプリや、それをお手本にしたサードパーティ製のアプリに使われています。「エクスプローラー」にも「WinUI 3」ベースで再構築しようとする動きがあります。まだ機能不足なところもあるようですが、今からWindows向けのモダンアプリを開発するならばコレ!といった感じです。

 アプリを起動してみると、ナビゲーションペインやアイコンの使い方が「Windows 11」アプリと共通化されていて、OS同梱アプリと並べても違和感のないデザインになっているのがわかります。ライト・ダークモードはもちろん、マイカやアクリルといったマテリアル効果にも対応しており、ちょっとカスタマイズするだけで結構格好いい。

ライト・ダークモードはもちろん、マイカやアクリルといったマテリアル効果にも対応
最初は「ちょっとデザインが物足りないかなぁ」と感じていたのですが、ちょっとカスタマイズするだけでぐっとかっこよくなりました

 本家の「CrystalDiskInfo」のUIも細部にまでこだわって作られており、けっして遜色はありません。しかし、「Windows 11」との親和性でいえば「ディスク情報」に軍配が上がりそうです。作者のひよひよ氏も対抗心を燃やしているようで、双方のアップデートに期待が高まります。