やじうまの杜

江戸時代の「Google マップ」? 「れきちず」が全国に対応

主要街道(全国約6,400km)に関するデータセットもオープンデータに

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「れきちず」が全国に対応

 以前、このコーナーで紹介させていただいた「れきちず」が全国に対応したそう。関東地方だけでなく、他の地方の在りし日も体験できるようになりました!!(北海道・沖縄を除く)

 「れきちず」は、江戸時代後期(1800〜1840年ごろ、文化・文政・天保年間)の地図を現代の地図感覚で楽しめるWebサービスです。

 いわゆる「古地図風」を模した地図サービスではなく、あくまでも「現代風デザイン」を再現しているのがポイントで、「Google マップ」のような操作感、現代人にも馴染みのある道路やランドマークのデザインが使いやすいですね。

 「デジタル伊能図」などのレイヤーをオーバーレイ表示させたり、右下のトグルボタンで「れきちず」と「現代地図」の切り替えも可能なので、見比べてみても面白いですよ。とくに、海岸線の違いにはビックリすると思います。

「デジタル伊能図」をオーバーレイ(上に重ねて)表示
右下のトグルボタンで「れきちず」と「現代地図」の切り替え

 スクリーンショットの掲載は出典を明記さえすれば自由とのこと。ブログやSNSへの投稿も可能です。タイルデータやスタイルも「CC BY-NC-ND 4.0」ライセンスの下、自由に利用できます。

 なお、「れきちず」に含まれている江戸時代の主要な街道(全国約6,400km)に関するデータセットも、オープンデータとして公開されているとのこと。ライセンスに従えば誰でも自由に利用できます。

 このデータセットは、東北・関東・四国・九州など各地の図書館で資料を調べ、60以上の文献をもとに作成したという力作。とりあえずどんなのか見てみないなって方は、「Geoshape」リポジトリの江戸主要街道マップを覗いてみましょう。

江戸時代の主要な街道(全国約6,400km)に関するデータセット