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国土地理院が南極大陸全域の1,000万分の1地図を約60MBのPDFとして配布開始

1956年から続く測地観測の成果。各国の観測基地や棚氷、山脈などを網羅

国土地理院が南極大陸全域を網羅した地図を公開

 国土交通省の国土地理院は4月18日、南極大陸全域を網羅した地図をPDF形式で配布開始した。縮尺は1,000万分の1で、ファイルサイズは約60MB。現在、国土地理院のWebサイトからダウンロードできる。

倍率100%で表示した地図

 国土地理院は、1956年の第1次南極地域観測隊から職員を派遣して測地観測を行っている。今回公開されたのはその成果の一つで、南極大陸の地形形状や範囲を1枚の図葉に収めたものだ。

 地図には昭和基地(日本)やスコット基地(ニュージーランド)といった各国の観測基地はもちろん、棚氷や山脈、海岸や湾といった地形の名称も掲載されている。等高線も記されているので南極全体の地形を把握できるだろう。

各国の観測基地や棚氷、山脈といった地形の名称も掲載

 そのほか、本地図の配布ページでは昭和基地周辺などのより詳細な地図がTIFF形式で配布されている。より詳しく南極の地形が知りたい場合は、こちらも利用してみよう。

より詳細な地図の画像も配布中