やじうまの杜
江戸時代の「Google マップ」? 親しみやすい古地図サービス「れきちず」が話題に
街道や関所、宿場町、寺社仏閣、山、河川・海の航路などを網羅
2023年8月28日 15:15
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
江戸時代の地図を自由に拡大・縮小・スクロールしながら閲覧できるオンラインサービス「れきちず」がベータ版として公開され、「X」(旧:Titter)で話題になっています。関東地方の江戸時代を体験できますよ!
江戸時代の現代風マップ「#れきちず」(ベータ版)、関東地方を公開しました!🎉
— 地図とかデザインとか (@chizutodesign)August 27, 2023
自由に拡大縮小や移動ができます!🗾
🔽下記URLからどうぞ🔽https://t.co/DkQF69aa5bpic.twitter.com/U73kTpudgP
操作感はまるで「Google マップ」の様。江戸時代後期(1800〜1840年ごろ、文化・文政・天保年間)を想定しているとのことで、江戸から四方に延びる“五街道”はもちろん、その枝街道や関所、宿場町、多くの参詣者を集めた寺社仏閣などもプロットされています。
私はそれほど江戸時代の地形には詳しくないのですが、品川が東京湾に面しているところなどを見ると、当時の海岸線もできるだけ再現されている模様(もちろん、羽田空港もないよ!)。河川や海の航路もちゃんと描かれているのは凄いですね。個人の趣味として製作されているのだそうですが、頭の下がる思いです。
なお、今回公開されたのは「Ver.1」とのことで、今後は現在の地図や海岸線を重ねられる「Ver.2」、地点のクリックで詳細情報を表示できる「Ver.3」などの開発が予定されているとのこと。最終的には経路検索までできちゃうらしい……これがあれば、万が一トラックに轢かれて江戸時代にタイムスリップしちゃっても、迷わず江戸の世界を探索できますね。
古地図を閲覧できるサービスは既にありますが、あまりに古色蒼然としているのも近寄りがたく感じられるものです。「Google マップ」風になるだけでずいぶん親しみやすくなるものだなぁと感心させられました。