やじうまの杜
Windows 10のサ終まで1カ月を切る! アップグレード?リプレイス?乗り換え?ESU?
EoS(サービス終了)対策に役立つ記事をピックアップ
2025年9月16日 16:42
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
はやいものでWindows 10のサービス終了まで1カ月を切ってしまいました。読者の皆様の多くはすでに準備を終えているかと思います。窓の杜編集部でもわずかに残ったWindows 10環境の変更が進んでおります(け、検証用ですよ……)。
窓の杜編集部のように検証用のWindows 10環境を残している方も、さすがにそろそろ準備を始めないとなりません。そこで今回はWindows 10のサービス終了に備えて役立つ記事を集めてみました。
Windows 11へのアップグレード
最も手軽で手間のかからない方法は、Windows 11へアップグレードすることです。『それができるならもうやってるわ!』と言いたい方がほとんどかと思いますが、つい億劫でしていない方のために説明します。
「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[Windows Update]画面を開き、Windows 11へのアップグレードを促す案内が表示されていたら、[ダウンロードしてインストール]ボタンを押すだけです。
なお、アップグレードは無料で行えますが、Windows 11の最小システム要件は当初から変更ありません。また、アップグレード時に発生する問題もありましたが、現在は解消されています。
ESUに登録する
『Windows 11にできるならやっているわ!』という方は、「拡張セキュリティ更新プログラム」(Extended Security Update:ESU)に登録するのが手軽です。個人向けの価格は年間30米ドルに設定されていますが、以下の条件のいずれかを満たせば、無償で1年間利用できます。
- 「Windows バックアップ」で設定をクラウドに同期する
- 「Microsoft Rewards」のポイント1,000と引き換え
実質無料のようなものです。
ただし、ESUの提供期間は1年。結局来年の今頃に同じような選択を迫られるので、あくまでも一時しのぎであることは覚悟してください。
Windows 11デバイスにリプレイスする
この機会に古いWindows 10デバイスは諦め、新しいWindows 11デバイスを購入するというのがQoL的には正解かもしれません。
個人的なお勧めはCopilot+ PC。通常の個人、ビジネス用途であれば充分快適なスペックが保証されているうえ、ローカルで動作するAI機能が使えます。さすがに「ChatGPT」や「Stable Diffusion」がビュンビュン動くわけではありませんが、AIがきめ細やかにパソコンの操作をアシストしてくれるので、Windows 10とは比べ物にならない快適なPCライフを過ごせます。
しかも、登場したころは高嶺の花でしたが、最近は値段がかなりお安くなってきており、10万円以下でも購入できるのが魅力です。標準搭載機能も充実してきているので、今が買い時なのではないでしょうか? 当初はArm版のみでしたが、現在はIntel製、AMD製のNPU搭載CPU(SoC)版のCopilot+ PCも購入可能です。
連載『使ってわかるCopilot+ PC』では、Copilot+ PCの機能やアプリ、デバイスについて解説しているので、是非ご一読ください。
最終手段「Windowsをやめてしまう」
はじめてパソコンを触る初心者から大規模エンタープライズ環境まで幅広いユーザーを抱えるWindowsは、セキュリティを担保するため、より誰でも使えるOSとなるため、サービス終了→新OSへの移行という流れは必然といえます。新OSへの移行がどうしても煩わしいのであれば、いっそのことWindowsをやめてしまうという手もあります。
Linux環境に移るのです!
もちろん誰でも移れるものではありません。初心者にはかなりハードルが高いですし、Windowsの操作に習熟していてもLinuxではほとんど役に立ちません。それでもいったん習熟してしまえば、Linuxでも「GIMP」や「LibreOffice」を始めとするソフトは使えますし(むしろLinuxが本丸)、Webサービスであれば特に違いは感じないはずです。
これを機にLinuxの海へ漕ぎだそうとしている方には、「Operese」という支援ツールが開発中です。このツールを使えばWindowsの設定とファイルをLinux環境へ簡単に移行できるのですが、まだ動作するバイナリは公開されていないようです。ぜひ早くリリースに漕ぎつけてほしいものですね。
もはや猶予はありません
サービス終了まで1カ月を切った今となっては、もはや一刻の猶予もないと言わざるを得ません。これまでさんざん記事に書いたので細かいことは繰り返しませんが、10月14日以降も何もせずにWindows 10を使い続けることは、無謀で危険すぎる行為だということはお分かりになっていると思います。
これまで何のために毎月のWindows Updateを適用していたのか思い出してください。セキュリティを担保するためではないですか。それが、今対策しなければ無駄になってしまいます。対策を決めるのも面倒ですし、お金をかけるのは惜しいし、手間をかけるのも嫌なのはよくわかります。それでも今、対策をしなければもっと面倒なことに巻き込まれ、お金を盗まれ、膨大な手間をかけさせられる可能性が高まるのです。
ぜひ、今すぐにWindows 10サービス終了への対策を行ってください!