やじうまの杜
新しいWindows版「Outlook」アプリに切り替えて! Microsoftが猛アピール
プラットフォーム間でのデザイン・操作・機能統一、クラウド連携などに利あり
2025年9月22日 15:50
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
米Microsoftが自社の公式ブログで、新しいWindows版「Outlook」アプリに切り替えてくれ! という趣旨の記事を公開しています。
皆さんもご存じかと思いますが、Windows版「Outlook」アプリは現在、古いバージョン(クラシック)から新しいバージョンへと切り替え中です。
新しい「Outlook」アプリの特徴は、Web版(outlook.live.com)とコードが共通化されていること。ユーザーインターフェイスや操作性が統一され、プラットフォーム間での一貫性が高まります(つまり、Webでも、PCでも、スマホでも使い勝手が変わらない)。Web版で実装された機能が、PC版では使えない……といったことも減ります。
また、他のMicrosoftサービスやクラウドサービスとの連携にも利があるようです。今後ますます増えるであろうAI機能の統合も期待できるでしょう。
同社は新しい「Outlook」アプリへ切り替えるメリットとして、以下の機能をアピールしています。
- 重要なメールをピン留めする
- 出席者の並べ替えと検索
- 新しいテーマや色付きのメールボックスフォルダー
- 共有メールボックスをアカウントとして追加できる
- 「Copilot」を活用した受信トレイの優先順位付け。メールの下書きも可能
- 構造化されたプロフェッショナルで豊富なフォーマットのニュースレターを作成できる
最大21のタイムゾーンをサポートしており、オフィス・在宅を併用したハイブリッドワークやグローバルでビジネスを行うユーザーにも向いているそうです。
Webアプリがベースということで気になるのは、Windowsとの統合がクラシック版(ローカルアプリ、ネイティブアプリ)に比べて劣るのではという点ですが、これも問題はあまりない模様。既定のアプリで添付ファイルを開いたり、添付ファイルをデスクトップへドラッグ&ドロップしたり、「OneNote」アプリにコンテンツを送信するといったローカルのネイティブアプリでは当たり前の機能がすでにサポートされています。
強いて言えばCOMアドインに非対応な点などが懸念されますが、ほとんどのユーザーにとっては障害とはならないでしょう。
新しい「Outlook」アプリへの切り替えは、ウィンドウ右上のトグルスイッチを切り替えるだけで行えます。バックグラウンドでクラシック「Outlook」アプリのデータを新しい「Outlook」アプリへ移行する取り組みも行われるそうなので、きっとシームレスに切り替えられるはずです。
業務でトラブルが発生したら元へ戻すこともできるので、問題をあぶりだすためにも、早いうちに一度は新しい「Outlook」アプリを体験しておくのがおすすめです。