やじうまの杜

新しいWindows版「Outlook」アプリに切り替えて! Microsoftが猛アピール

プラットフォーム間でのデザイン・操作・機能統一、クラウド連携などに利あり

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公式ブログの記事

 米Microsoftが自社の公式ブログで、新しいWindows版「Outlook」アプリに切り替えてくれ! という趣旨の記事を公開しています。

 皆さんもご存じかと思いますが、Windows版「Outlook」アプリは現在、古いバージョン(クラシック)から新しいバージョンへと切り替え中です。

 新しい「Outlook」アプリの特徴は、Web版(outlook.live.com)とコードが共通化されていること。ユーザーインターフェイスや操作性が統一され、プラットフォーム間での一貫性が高まります(つまり、Webでも、PCでも、スマホでも使い勝手が変わらない)。Web版で実装された機能が、PC版では使えない……といったことも減ります。

古い「Outlook」アプリ(ネイティブアプリ)と新しい「Outlook」アプリ(Webベース)

 また、他のMicrosoftサービスやクラウドサービスとの連携にも利があるようです。今後ますます増えるであろうAI機能の統合も期待できるでしょう。

「Microsoft 365 Personal/Family」など、「Copilot」を使えるライセンスであれば、AI機能も使える

 同社は新しい「Outlook」アプリへ切り替えるメリットとして、以下の機能をアピールしています。

  • 重要なメールをピン留めする
  • 出席者の並べ替えと検索
  • 新しいテーマや色付きのメールボックスフォルダー
  • 共有メールボックスをアカウントとして追加できる
  • 「Copilot」を活用した受信トレイの優先順位付け。メールの下書きも可能
  • 構造化されたプロフェッショナルで豊富なフォーマットのニュースレターを作成できる

 最大21のタイムゾーンをサポートしており、オフィス・在宅を併用したハイブリッドワークやグローバルでビジネスを行うユーザーにも向いているそうです。

 Webアプリがベースということで気になるのは、Windowsとの統合がクラシック版(ローカルアプリ、ネイティブアプリ)に比べて劣るのではという点ですが、これも問題はあまりない模様。既定のアプリで添付ファイルを開いたり、添付ファイルをデスクトップへドラッグ&ドロップしたり、「OneNote」アプリにコンテンツを送信するといったローカルのネイティブアプリでは当たり前の機能がすでにサポートされています。

 強いて言えばCOMアドインに非対応な点などが懸念されますが、ほとんどのユーザーにとっては障害とはならないでしょう。

 新しい「Outlook」アプリへの切り替えは、ウィンドウ右上のトグルスイッチを切り替えるだけで行えます。バックグラウンドでクラシック「Outlook」アプリのデータを新しい「Outlook」アプリへ移行する取り組みも行われるそうなので、きっとシームレスに切り替えられるはずです。

新旧アプリの切り替えは、ウィンドウ右上のトグルスイッチを切り替えるだけ

 業務でトラブルが発生したら元へ戻すこともできるので、問題をあぶりだすためにも、早いうちに一度は新しい「Outlook」アプリを体験しておくのがおすすめです。