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新しいWindows版「Outlook」アプリは8月1日に一般提供 ~旧版のサポートは2029年まで

将来的に新版が既定となるが、当面の間はオプトアウトして旧版へ戻すことも可能

新旧のWindows版「Outlook」アプリ

 新しいWindows版「Outlook」アプリが、米国時間8月1日までにプレビューから一般公開(GA)へ移行される。これまでは新版を利用するにはトグルスイッチをONにしてオプトイン(許可)する必要があったが、将来的に新版が既定となる。新版が既定となった後も当面の間はオプトアウト(拒否)して、旧版へ戻すことも可能。

新旧を切り替えるトグルスイッチ。当面の間は残される

 新しい「Outlook」アプリはWeb版とコードを共通化しており、他のWeb製品との統合が容易になっているのが特徴。「Microsoft To-Do」をはじめとする既存アプリはもちろんのこと、「@メンション」を活用したコラボレーションや生成AI「Copilot」との連携もスムーズに行える。スパムメール対策も強化されており、従来の「Outlook」アプリよりも安心して利用できるだろう。

 一方で、設計の古いCOMアドインはサポート外となる。Webアドインへの移行が必要となるため、COMアドインに依存した業務プロセスが残っている企業は対応を迫られる。

 ちなみに、「Microsoft 365」における「Outlook」アプリ(職場または学校のアカウント)の切り替えは3つのステージに分けられている。一般公開(GA)の完了後は、オプトインステージからオプトアウトステージへの移行が実施される段階だ。

  • Stage 1:オプトイン(新版は既定無効)
  • Stage 2:オプトアウト(新版が既定有効)
  • Stage 3:カットオーバー(旧版への切り替え不可)

 オプトアウトとカットオーバーステージへの移行は、少なくとも12カ月前にアナウンスされる。永続ライセンスによる旧版「Outlook」の既存インストールは、少なくとも2029年まで引き続きサポートされるとのこと。

「Outlook」アプリの切り替えは3つのステージに分けられている

 また、これとは別にWindows 11標準の「メール」「カレンダー」アプリは2024年に終了し、新しい「Outlook」アプリへ移行される点には注意したい。