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古い「Outlook」、「Microsoft 365」がWindows Server 2016/2019でクラッシュする不具合
Microsoftが回避策を案内中
2025年1月15日 06:45
「Windows Server 2016」および「Windows Server 2019」環境において、クラシック「Outlook」アプリや「Microsoft 365」(Office)アプリがクラッシュする現象が報告されているとのこと。米Microsoftが1月13日(現地時間)、自社のサポートサイトで明らかにした。
この問題は、「Microsoft 365」アプリを「バージョン 2412」(Build 18324.20168)へアップデートすると発生する可能性がある。問題が発生した環境では、「イベント ビューアー」のアプリケーションログに以下のようなログ(イベント 1000、1001)が記録される。
Faulting application name: WINWORD.EXE, version: 16.0.18324.20168, time stamp: 0x677832b6
Faulting module name: KERNELBASE.dll, version: 10.0.14393.5850, time stamp: 0x64253b64
Exception code: 0xc06d007e
Fault offset: 0x000dcd42
Faulting process id: 0xb1b8
Faulting application start time: 0x01db655766958e10
Faulting application path: C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\Root\Office16\WINWORD.EXE
Faulting module path: C:\Windows\System32\KERNELBASE.dll
同社は現在、この問題を調査中。回避策として、以下のコマンドを実行し「バージョン 2411」(Build 18227.20152)へ戻す方法が案内されている。
cd %programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun
officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.18227.20152
「Office」アプリの更新を止めて問題の発生を未然に防止したい場合は、[ファイル]画面の[アカウント]ページにある[更新オプション]メニューから、[更新を無効にする]コマンドを実行すればよい。
ただし、そのままにしておくのはセキュリティ上好ましくない。来月の月例セキュリティパッチが配信される米国時間2月11日(日本時間2月12日)をカレンダーに登録し、更新を再度有効化することを忘れないようにしたい。それまでには問題が解決されているはずだ。