Visual Studio Codeで学ぶ!GitHub Copilot入門
第2回GitHub Copilotにコードを提案してもらう方法 ~Pythonを例に詳しく解説
実際にAIにプログラミングさせる基本の操作
2026年9月8日 15:43
この記事はインプレス刊『Visual Studio Codeで学ぶ!GitHub Copilot入門』(山田 裕進 著)の一部を編集・転載しています。(編集部)
「コード提案」は、GitHub Copilotの最も基本的な機能です。入力されたコメントや、すでに記述されたコードなどを参考に、GitHub Copilotがコードの続きなどを予測して提案してくれます。「コード提案」の基本的な使い方を解説しましょう。
コード提案とは
コード提案 は、 入力済みのコメントや、記述済みのコードなどを参考に、その続きを予測して提案してくれる機能 です。開発者はGitHub Copilotにコードを提案してもらい、それを受け入れることで、コードをすばやく開発できます。
読者のみなさんが実際に本書の例を試した場合に、GitHub Copilotの挙動や、GitHub Copilotによって提案されるコードは、 本書の説明と完全に同じにはならない可能性がある 、という点に留意してください。これは、以下のような理由によります。
- GitHub Copilotは内部で生成AIモデルを使用しています。一般的に生成AIモデルの動作は非決定的(non-deterministic)です。つまり生成AIモデルの動作にはランダム性があり、同じ入力に対して常に同じ出力をするとは限りません。
- 生成AIモデルの更新が行われると、生成されるコンテンツが変化する可能性があります。
- VS Code本体や拡張機能の更新によって、挙動が変わる可能性があります。
みなさんの手元で試した結果が、本書の例と一致しなくても、特に問題はありません。GitHub Copilotにおいて「どんなことができるのか」「どのように操作するのか」が理解できれば大丈夫です。
コード提案の使い方
それでは、コード提案の基本的な使い方を説明します。本書はPythonプログラミングの入門書ではないため、Pythonコード自体の解説は行いませんが、コードについて不明な点があればGitHub Copilotに質問してみましょう。詳しく解説してくれます。
ここでは「コメントを書いて、それに続くコードをGitHub Copilotに提案してもらう」方法と「コードを書いて、その続きをGitHub Copilotに提案してもらう」方法の2つを説明します。
使い方① コメントに続くコードを提案してもらう
コメント(コードの説明文)を書いて、GitHub Copilotに、続くコードを提案させます。 なおPythonでは#記号から行末までがコメントとなります。
実際に試していきましょう。まず、VS Codeで、新しいファイルを作成します([Ctrl]+[N]キー)。そして、新しいファイルのエディター内の[言語の選択]をクリックして、[Python]を選びます(またはファイルを「~.py」という名前で保存します)。これにより、このエディターではPythonのコードが提案されるはずです。なおショートカットキーについては以降、Macの場合は[Ctrl]キーは[command]キーに読み替えてください。
またコード提案を試していくにあたり、 VS Code画面下部の[Copilot]アイコンをクリックし、Pythonの[コード補完(コード提案:Inline Suggestions)]にチェックが入れてあることを確認 してください。そして、作成したファイルに以下のようにコメントを入力します。コメントを最後まで入力したら[Enter]キーを押して改行します。
# 1 から10までの合計を計算して変数に代入
すると、GitHub Copilotのコード提案が表示されます。 提案されたコードは、[Tab]キーを押して受け入れ(確定) できます。または、 [Esc]キーを押すとキャンセル できます。
【Shortcut】提案されたコードの受け入れ|Win/Mac [Tab]
【Shortcut】提案されたコードのキャンセル|Win/Mac [Esc]
なお、繰り返しますが、 提案されるコードは、本書の例とはまったく同じにはならない可能性があります。 たとえば、変数名は、本書の例、あるいは読者が期待したものとは異なるものが提案されるかもしれません。その場合は以下のいずれかを試してください。
- 「# 1から10までの合計を計算して変数totalに代入」のように、コメント内で変数名を明記する
- 一度[Tab]キーを押して提案を確定してから、変数名を手動で修正する
- 「total =」のように変数名までを手動で入力し、その続きを提案させる
また、ここでは[言語の選択]でPythonを選んでいるため(またはファイルを「~.py」として保存しているため)、このエディターではPythonのコードが提案されるはずです。 もし他のプログラミング言語で提案されてしまう場合は「# 1から10までの合計を計算して変数に代入するPythonコード」といったようにコメントで明示的に言語を指定できます。 ただし、通常はそこまでする必要はないはずです。
状況によりますが、提案されるコードは1行だけの場合と、数行~十数行(たとえば関数全体など)の場合があります。1行だけの場合は、提案が表示されたら、[Tab]キーを押して受け入れると、さらに続きの行が提案されます。1回の提案で何行出力するかという指定や設定は特にありませんが、コメントなどで十分な情報が与えられている場合は、複数行の(関数全体の)コードが提案されることが多いようです。
使い方② コードを書いてその続きのコードを提案してもらう
もし、「変数を使わずに、1から10までの合計を求め、printで表示したい」という場合はどうすればよいでしょうか。もちろん、先ほど説明したように、それをコメントとして書けばよいです。すると、コメントに沿って適切なコードが提案されるでしょう。
# 変数を使わずに、1から10までの合計を求め、printで表示
一方、 コードの書き出し部分を少し入力して、その続きをGitHub Copilotに提案させる という方法もあります。たとえば、以下のように、コメントを入力します。
# 1 から10までの合計を求める
すると、GitHub Copilotが、その続きを予測し、コードを提案してくれます。
ここでは、変数totalを0で初期化する、というコードが提案されています。しかし、この提案は今回は使用しないので、無視して(あるいは[Esc]キーを押して提案を消して)、printと入力します。
# 1 から10までの合計を求める
print
すると、GitHub Copilotが、printに続くコードを予測して提案してくれます。Tabキーを押すと、提案を確定できます。
このように、GitHub Copilotによって、開発者が期待したコードが常に1回で提案されるわけではありませんが、それはおそらくヒントが少なすぎるからです。 ヒントとしてコードの先頭部分を少し入れてあげたり、コメントを少し詳しく書いてあげたりすると、提案がより適切なものとなります。
コード提案を部分的に受け入れる
提案されたコードの途中までを、部分的に受け入れることも可能です。たとえば「提案されたコードの途中まではよいが、途中からは、期待したものとは異なっていた」というような場合にこの機能を利用します。
以下のキー操作で、コード提案を部分的に受け入れることができます。
【Shortcut】コード提案を部分的に受け入れ|Win [Ctrl]+[→]/Mac [command]+[→]
たとえば、以下のようにコメントを入力します。
# 1 から10までの合計を求める
すると、GitHub Copilotによりコード提案が表示されます。
ここで[Ctrl]+[→]キーを何度か押して、total = までを受け入れましょう。そして10 *と入力しましょう。すると以下のように、1からnまでの自然数の和を求める公式を使った、続きのコードが提案されます。ここで[Tab]キーを押して、提案を確定します。
このように、コード提案は部分的に受け入れることもできます。
- 【価格】3,080円
- 【発売日】2026年2月25日
- 【ページ数】272
- 【著者】山田 裕進 著
- 【目次】
Chapter 1:GitHub Copilotの全体像とセットアップ
Chapter 2:「コード提案」の利用方法
Chapter 3:「インラインチャット」の利用方法
Chapter 4:チャットビューの利用方法
Chapter 5:GitHub Copilotを活用したソフトウェア開発
Chapter 6:GitHub Copilotのカスタマイズ
Chapter 7:GitHubのWebサイト上でのGitHub Copilotの利用
Chapter 8:モバイル端末やターミナルでのGitHub Copilotの利用
Appendix
































