Windows 10にして『あれ?』っと感じたら

標準の「Groove ミュージック」アプリはちょっと機能不足――「MusicBee」を試そう

「Windows Media Player」を復活させるという手も

 Windows 10では多くの標準アプリが刷新されており、モバイルと共通で利用できるようになっている。しかし、Windows 10 Mobile端末を持たないほとんどのユーザーにとって、それはあまり関係のないことだ。むしろこれまでと操作感がまったく異なっていたり、マウス操作での使い勝手で劣っていることを気にする人も少なくないだろう。

 そこで本連載では、Windows 10の標準アプリの代替として使える無償のオンラインソフトを紹介する。どれも高機能で、そのジャンルではデファクトスタンダードと呼べるものなので、今までオンラインソフトを使ったことがないというユーザーはぜひ試していただきたい。

ちょっと見慣れない「Groove ミュージック」がWindows 10の新しい音楽プレイヤー

「Groove ミュージック」

 Windows 10では既定の音楽プレイヤーが「Groove ミュージック」という新しいアプリになった。このアプリはモバイルにも対応するUWPアプリになっており、PCに保存されている楽曲はもちろん、“OneDrive”に保存されている楽曲のストリーミング再生にも対応。また“Microsoft ストア”で楽曲を購入することもできる。

 しかし、“OneDrive”に保存された楽曲のストリーミング再生は日本ではまだ使えない。また、Microsoftの定額制音楽配信サービスも日本未上陸となっており、現状ではデザインがシンプル&クールなごく普通のメディアプレイヤーに過ぎない。バージョンを重ねるごとに機能は充実してきているものの、「Windows Media Player」のようにスキンで外観をカスタマイズする機能なども備えておらず、力不足感は否めない。また、動画の再生に対応しておらず音楽再生専用なのも、「Windows Media Player」を使い慣れたユーザーには不満に感じられるだろう(動画は「映画 & テレビ」アプリで再生できる)。

「Windows Media Player」を復活させよう!

「Windows Media Player」

 実はWindows 10にも「Windows Media Player」は含まれており、こちらを既定の音楽プレイヤーにすることもできる。

 まず「設定」アプリを開き、[システム]-[既定のアプリ]画面を開こう。この画面では、ファイルをダブルクリックした場合に起動する標準アプリを設定できるようになっている。音楽ファイルをダブルクリックした場合に起動するアプリは、“音楽プレーヤー”という欄にある「Groove ミュージック」というわけだ。これを変更したい場合は、「Groove ミュージック」をクリックすると現れるポップアップで目的のメディアプレイヤーを選択すればよい。(Windows 10 Anniversary Updateで確認)

[システム]-[既定のアプリ]画面

より高機能な「MusicBee」を試す

「MusicBee」

 また、これを機会により高機能なメディアプレイヤーを試してみてもよいだろう。

 このジャンルで人気が高いのは「MusicBee」。まだまだCDを購入してリッピングしているユーザーは少なくないと思われるが、このソフトは高品質なリッピングが行えるのが特徴。「Winamp」用の出力プラグインやVSTプラグイン、ASIOドライバーなどを使った高音質な楽曲再生にも対応する。メディアライブラリー機能も充実しているので、もし興味があれば試してみてほしい。