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スパコン富岳にも使われる数値計算用ライブラリー「OpenFOAM」の入門解説書が発売

『技術の泉シリーズ』新作『はじめよう DEXCS OpenFOAM』

『はじめよう DEXCS OpenFOAM』

 (株)インプレスは3月22日、書籍『はじめよう DEXCS OpenFOAM』(小南 秀彰 著)をインプレスのNextPublishingから発売した。価格は電子版が2,420円、単行本が2,640円。

 本書は技術の泉シリーズの新作で、元々C++で開発されたオープンソースの数値計算用ライブラリーである「OpenFOAM」について掘り下げた解説書。「OpenFOAM」は、特に流体解析シミュレーション(CFD)のソルバーとしての活用が注目されており、世界中の研究者や技術者によって研究や開発に使われている。スーパーコンピューター「富岳」にもインストールされて活躍中だ。

 ビル周辺の風の流れを計算する例題を通じて、読者がCFDの基本的な概念と操作方法を学ぶことができる。また、低速で移動する自動車の周辺気流の計算など、実世界の問題への応用も容易に理解可能。本書を通じて、読者は「OpenFOAM」の機能を最大限に活用し、自身のプロジェクトや研究への応用などが期待できる。

 本書が取り上げるDEXCS版は、3D-CADやメッシュ生成ソフト、結果可視化ソフトを一つに統合したオールインワンパッケージ。これにより、CFDの世界に新たに足を踏み入れる人でもすぐに始めることができる。また、含まれているソフトウェアは全てオープンソースであるため、利用者は自由にカスタマイズや改良が可能だ。

『はじめよう DEXCS OpenFOAM』目次

  • 第1章:練習問題(ビル群周囲の気流)
  • 第2章:練習問題(dexcsPlusの活用)