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Google、機械学習技術で自撮り写真をイラスト化する機能をチャットアプリ「Allo」に導入

ニューラルネットワークでよく似た顔のパーツの組み合わせを自動でピックアップ

自撮り写真を機械学習技術でイラスト化(同社ブログより引用)

 米Google Inc.は11日(現地時間)、機械学習技術を利用して自分の写真をイラスト化する機能をチャットアプリ「Allo」に組み込んだことを明らかにした。Android版「Allo」で順次利用できるようになるとのことで、iOS版へも搭載も予定されている。

 最新版の「Allo」では、自分の写真を撮影するとそれがイラスト化され、最後に少し手直しをするだけで、自分だけのステッカーパックを作成することが可能。イラスト化の過程ではニューラルネットワーク技術が用いられており、コンピューターが顔の特徴を把握して、アーティストが作成したイラストからよく似た顔・髪型・目・鼻などの組み合わせを自動でピックアップしてくれる仕組みになっている。

 従来の画像判別処理では画像のピクセルを分析し、その値を調べて色や形状を測定するアルゴリズムを構築する必要があった。しかし、スマートフォンのカメラで写真を撮影する際の状況はさまざまで、それらをすべて考慮に入れたアルゴリズムを決定することは難しい。しかし機械学習ならば、ニューラルネットワークを訓練することで精度の高い画像識別が行える。こうした写真とデフォルメされたイラストを結びつけるアプローチは、同社のオンラインお絵描きツール“AutoDraw”でも利用されている。