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「Windows Defender」「Microsoft Security Essentials」などに脆弱性 ~すでに修正済み

特別に細工されたファイルをスキャンするとメモリ破損、任意コード実行の恐れ

“セキュリティ TechCenter”の告知ページ

 米Microsoft Corporationは23日(現地時間)、マルウェア対策機能「Microsoft Malware Protection Engine」に脆弱性(CVE-2017-8558)が存在することを明らかにした。

 同社によると、「Microsoft Malware Protection Engine」の旧バージョンにはメモリ破損の脆弱性により、特別に細工されたファイルをスキャンした際に“LocalSystem”アカウントで任意のコードが実行され、システムが制御される可能性があるという。

 本脆弱性の影響を受ける製品は以下の通り。64bit版Windows 10の「Windows Defender」には影響しないようだ。深刻度はいずれも“緊急”となっている。

  • Microsoft Endpoint Protection
  • Microsoft Forefront Endpoint Protection
  • Microsoft Forefront Endpoint Protection 2010
  • Microsoft Security Essentials
  • Windows Defender(32bit版のWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008)
  • Windows Intune Endpoint Protection

 なお、マルウェア定義と「Microsoft Malware Protection Engine」は頻繁に自動更新されるため、ユーザー側で行うべき処理はないが、念のため「Microsoft Malware Protection Engine」のバージョンが対策済みのv1.1.13903.0に更新されているかを確認しておいた方がよいだろう。Windows 10の場合は、「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[Windows Defender]セクションにある“エンジンのバージョン”欄でチェックできる。