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「Oracle VM VirtualBox 5.2」が正式公開、新機能搭載のメジャーアップデート
ゲストOSの無人自動インストールに対応したほかユーザーインターフェイスを改善
2017年10月20日 12:33
米Oracle Corporationは18日(現地時間)、オープンソースの仮想PC作成・実行ソフト「Oracle VM VirtualBox」の最新版v5.2.0を公開した。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。
「Oracle VM VirtualBox 5.2」は、「Oracle VM VirtualBox」の新しいメジャーバージョン。多くの新機能に加え、v5.1のメジャーリリース以降に実施されたセキュリティ更新と不具合修正がすべて含まれている。
注目すべき新機能は、仮想マシンを「Oracle Cloud Infrastructure Classic(OCI Classic)」形式でエクスポートできるようになった点や、ゲストOSの無人による自動インストールがサポートされた点だ。ユーザーインターフェイス関連では、刷新されたGUIアイコンやメイン画面右上に新設された2つの画面切り替えボタンが目につく。
左側にある[Machine Tools]ボタンは、従来からある仮想マシンの管理画面へのアクセスを提供する。プルダウンメニューを利用すれば、スナップショットの管理画面へ移動することも可能だ。
一方、右側の[Global Tools]ボタンをクリックすると、「Virtual Media Manager」と「Host Network Manager」という2つのグローバルツールを利用することが可能。「Virtual Media Manager」は「VirtualBox」の仮想マシンで利用されている各種メディアをまとめて管理するツールで、「Host Network Manager」は仮想ネットワークを一覧・管理できる。
そのほかにも、本バージョンではオーディオやストレージが強化。特にストレージではCUE/BIN形式のイメージファイルがサポートされ、複数のトラックを含むCD/DVDメディアを扱えるようになったほか、NVMeのコントローラメモリバッファー機能がサポートされている。
「Oracle VM VirtualBox」は、デスクトップでx86ベースシステムの仮想マシンを複数作成・実行できるソフト。オープンソースで開発されており、Windows、Mac、Linux、Solarisが公式にサポートされている。Windows版の対応OSは、64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2。
ソフトウェア情報
- 「Oracle VM VirtualBox」Windows版
- 【著作権者】
- Oracle Corporation and/or its affiliates
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 5.2.0(17/10/18)