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快適なWeb閲覧を妨げる悪質行為を遮断 ~「Google Chrome 71」が正式公開

43件の脆弱性を修正

「Google Chrome」v71.0.3578.80

 米Googleは12月4日(現地時間)、「Google Chrome 71」を正式公開した。Windows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10で利用できる。

 「Google Chrome 71」では、快適なWeb閲覧を妨げる行為をブロックする機能がいくつか導入される。偽のボタンをクリックさせて意図しない動作を強いる広告がブロックされるほか、定額課金サービスを買わせようとする詐欺ページに警告が表示されるようになる予定だ。また、不正な拡張機能の配布に悪用されがちであった“インライン インストール”の仕組みが完全に廃止される。

 そのほかにも、日時を“昨日”、“2日後”、“1時間前”といった相対表示へ変換するJavaScript API“Intl.RelativeTimeFormat()”が導入。CSSで縦書きテキストの下線位置を指定できるようになったほか、音声の自動再生ブロックを迂回するために合成音声APIを利用するWebサイトへの対策として、APIの利用にユーザー許可を必須とするなどの変更が加えられた。

CSSプロパティ“text-underline-position”で縦書きテキストの下線位置を指定できるように

 なお、本バージョンでは43件の脆弱性が修正されているので注意。脆弱性の深刻度の内訳は、同社基準で4段階中上から2番目の“High”が13件、上から3番目の“Medium”が16件、最低の“Low”が5件など。加えて、「Google Chrome 69」で修正されたものの、リリースノートに記載されていなかった脆弱性が1件(深刻度“Low”)がアナウンスされている。