やじうまの杜

勝手に音声が再生されてビックリ! なんてことが減る「Google Chrome 66」の新機能

パスワードのエクスポート機能も初期状態で利用できるように

 “やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。

「Google Chrome 66」

 先週、「Google Chrome 66」が正式リリースされました。このリリースには2016年6月1日以前にSymantecのレガシーPKIによって発行された証明書への信頼が取り除かれたり、“CSS Typed OM”や“AudioWorklet”といった開発者機能を新たにサポートされるといったトピックがありましたが、未確認だったりで初報では伝え漏れていたことがいくつかありましたので、ここでフォローしておこうと思います。

コンテンツの自動再生に関する要件の変更

 Webブラウジングを楽しんでいると、いきなり音が鳴ってビックリしたり、恥ずかしい思いをしたことはありませんか? このように意図せず音声が流れるのを防ぐため、「Google Chrome 66」ではコンテンツの自動再生に関する要件が少し厳しくなっています。

Chrome's autoplay policies will change in April of 2018 and I'm here to tell you why and how this is going to affect video playback with sound.

“Google Developers”より引用→

 この要件の変更は当初「Google Chrome 64」で導入されるはずでしたが、既存サイトへの影響が少なくなかったようで、延期されていました。

 コンテンツが自動再生されることはかならずしもユーザーのデメリットになるとは限りませんが、意図しないものは極力排除されるべきです。新しい要件では、以下の場合のみ自動再生が許可されます。

  • 音声がない、もしくはミュートされたコンテンツ
  • ユーザーとのやり取り(クリックやタップ)のあるドメインのコンテンツ
  • (デスクトップの場合)ドメインが“Media Engagement Index”の閾値を超えている
  • (モバイルの場合)自分のホーム画面にサイトが追加されている

 要するに、“たまたま開いてしまったサイトの音声付き動画コンテンツ”は自動再生されにくくなります。“YouTube”などの主要動画サイトではあまり影響はないでしょう。

“Media Engagement Index(MEI)”

 少しわかりにくいのは“Media Engagement Index(MEI)”ですが、これはユーザーが自主的に再生したコンテンツを集計するシステムです。マイナーなサイトであっても、ユーザーが定期的に・好んで視聴しているならばスコアが高くなっていき、ある一定の基準を超えると「Google Chrome」はそのドメインで自動再生を有効にしてくれます。“MEI”のデータは、“chrome://media-engagement”ページで閲覧できます。

 サイトの運営者はコンテンツをユーザーに是非観てほしいと思っているので、あの手この手で自動再生を有効化しようとします。そうした複雑なコードはブラウザーの動作を遅くしたり、予期しないエラーを引き起こしがちです。“MEI”のような仕組みは一見するとややこしいですが、ある一定の基準さえクリアすれば余計なことをしなくても自動再生されるということを示すことで、サイト運営者にコンテンツの質に集中するよう仕向けることができます。

 ちなみに、閲覧中のサイト(ドメイン)で音声をブロックしたい場合は、アドレスバー左端のラベルをクリックしてポップアップへアクセスし、“音声”のプルダウンメニューを“ブロック”に切り替えればよいです。ミュートの解除はタブの右クリックメニューから行えます。

閲覧中のサイト(ドメイン)で音声をブロックしたい場合は、“音声”のプルダウンメニューを“ブロック”に切り替え
ミュートの解除はタブの右クリックメニューから可能

パスワードのエクスポート

パスワードのエクスポート機能

 また、「Google Chrome 66」ではパスワードのエクスポートが初期状態で利用できるようになりました。わざわざ“chrome://flags”画面でフラグを有効化しなくても、[設定]画面の“パスワードを管理”セクション(chrome://settings/passwords)からパスワードのエクスポートが行えます。

 パスワードのエクスポートについては以前に説明したので、そちらをご参照ください。