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キーボード操作も「Excel」っぽく ~CSV編集機能をさらに磨き上げた「EmEditor」v18.5.0

複数選択モードや箱型選択のキーボードショートカットも拡充

「EmEditor Professional」v18.5.0

 米Emurasoftは1月9日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v18.5.0を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

一部のコマンドに“CSV セル選択モード”でのみ有効なキーボードショートカットを割り当て

 「EmEditor」v18.5.0では、一部のコマンドに“CSV セル選択モード”でのみ有効なキーボードショートカットを割り当てる機能が追加された。初期設定では以下のキーボードショートカットが利用できる。

  • [セルの編集]コマンド:[F2]キー
  • [右端へ]コマンド:[Ctrl]+[→]キー(上下左右の矢印キーが利用可能)
  • [選択範囲を右端へ]コマンド:[Ctrl]+[Shift]+[→]キー(上下左右の矢印キーが利用可能)

 この機能のメリットは、“CSV セル選択モード”の操作性をより「Excel」に近づけられることだ。たとえば、「Excel」は矢印キーでセルを移動し、[F2]キーでセルの編集を行う。セルの編集中は矢印キーの挙動が変わり、押してもセルの移動ではなくカーソルの移動が行われる仕組みだ。しかし、従来バージョンの「EmEditor」ではセルの編集中に矢印キーを押すとフォーカスのあるセルが移動してしまう。細かい改善だが、「Excel」に慣れたユーザーにとっては恩恵が少なくない。

 そのほかにも、複数選択モードで[Enter]キーによる改行コードの挿入をサポート。箱型選択の範囲を[Ctrl]+[Alt]+矢印キーで拡大できるようになるなど、キーボード操作の拡充が図られた。

 また、複雑なフィルタリングを行う[高度なフィルター]ダイアログにもさまざまな改善が導入されている。たとえば、[高度なフィルター]ダイアログを閉じずにフィルターを中止するのが簡単になった。新バージョンは[文字列全体に一致する]オプションが有効、かつフィルター文字列が空の場合にフィルターを中止するよう改められ、ダイアログの[クリア]ボタンはわかりやすい[中止]ボタンに置き換えられた。空の行やセルの右クリックメニューでフィルターコマンドを実行した場合もこの挙動となるため、フィルターの中止が手軽に行える。

 パフォーマンス面では、一時ファイルを使用しないで巨大ファイルを開く処理を高速化。行の折り返し方法を変更する際も、マルチスレッドを使用することで大幅な時間短縮を果たしている。

同社が公開したベンチマーク

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。価格は1年間の利用が可能な年間サブスクリプションが4,800円(税抜き、以下同)、ライセンスの更新料は年額2,400円。ライセンスの有効期間に制限のない永久ライセンスは18,000円。30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。

 また、“Microsoft Store”から入手できるストア版も用意されており、年額19.99米ドルで利用可能。最新版は数日以内にリリースされる予定で、利用中の場合は自動でアップデートされる。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
シェアウェア 年額税抜き4,800円(永久ライセンスは税抜き18,000円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
18.5.0(19/01/09)