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Apple、「macOS Catalina 10.15.4」を正式リリース ~Xcode、Safariでも脆弱性を修正

iCloud Driveフォルダー共有が「Finder」で。歌詞表示やユニバーサル購入などの新機能も

Apple、「macOS Catalina 10.15.4」を正式リリース

 米Appleは3月24日(現地時間)、「macOS Catalina 10.15.4」を正式リリースした。安定性や信頼性、パフォーマンスの向上が図られたほか、いくつかの新機能が導入されている。

 まず、“iCloud Drive”フォルダー共有が「Finder」から行えるようになった。iPhoneやiPadで先行実装されている“スクリーンタイム”の通信・通話制限も利用できるようになった。また、「ミュージック」アプリでは“Apple Music”での曲の進行に合わせ歌詞を表示する機能を追加。歌詞の好みの行をクリックして、楽曲をそこへジャンプさせることもできる。

 そのほかにもユニバーサル購入の対象が拡大され、Macアプリも含まれるようになった。一度の購入でアプリやアプリコンテンツをMac、iPhone、iPad、Apple Watch、Apple TVのどれでも楽しめるようになる。

 セキュリティ修正は「macOS Catalina 10.15.3」に加え、「macOS Mojave 10.14.6」と「macOS High Sierra 10.13.6」が対象(Security Update 2020-002)。任意コードの実行や特権昇格、情報漏洩など、CVE番号ベースで27件の脆弱性が修正された。

 また、macOS以外にも以下の製品でセキュリティアップデートが提供されている。

  • Xcode 11.4:1件の問題を修正
  • Safari 13.1:CVE番号ベースで11件の脆弱性を修正
  • iOS 13.4およびiPadOS 13.4:CVE番号ベースで30件の脆弱性を修正(新機能は別記事を参照のこと)
  • iOS 12.4.6:CVE番号の割り振られた脆弱性の修正はなし
  • watchOS 6.2:CVE番号ベースで17件の脆弱性を修正
  • watchOS 5.3.6:CVE番号の割り振られた脆弱性の修正はなし
  • tvOS 13.4:CVE番号ベースで20件の脆弱性を修正