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「Microsoft Teams」にカスタム背景が導入、ビデオ会議を強化 ~“手をあげる”の世界展開も
今年後半にはタイピングやペットの鳴き声などのノイズをAIでリアルタイム低減する機能を追加
2020年4月13日 15:36
米Microsoftは4月9日(現地時間)、ビジネスチャットサービス「Microsoft Teams」の会議機能にカスタム背景を導入したと発表した。人気のビデオチャットツール「Zoom」で好評を博している機能が「Microsoft Teams」でも利用できるようになった。
「Microsoft Teams」は人工知能(AI)で自分の像を識別し、それ以外の背景部分をぼかすことが可能。これはリモートワークでビデオ会議に呼ばれた際、自宅の仕事部屋が散らかっているのを隠したいときに役立つが、「Zoom」などではこれを一歩先に進め、ただ背景を隠すだけでなく、デスクトップの壁紙のように好みの背景画像を設定する機能を備えている。最近ではさまざまなアーティストや企業が趣向を凝らした“ビデオ会議壁紙”を提供しており、「Teams」でも利用したいという声が多く寄せられていた。
カスタム背景が利用可能になると、会議へ参加する前に背景を有効化するトグルボタンが現れる。これをONにすると、プリセットされた画像の中からこのみの壁紙を選択し、ビデオの背景にセットできるようになる。自分の画像をアップロードして壁紙にする機能も実装される予定だ。
そのほかにも、ミーティング中に発言を求めるときに使う“手をあげる”アイコンのグローバル展開が開始されたことや、すべての参加者のミーティングを主催者側から終了させる機能を同日付けでリリースしたことも明らかにされた。ミーティングに参加したユーザーのレポートをダウンロードする機能は会議の主催者、とくに出欠をとりたい教師にとって有用だ。
また、今年後半にはタイピングやペットの鳴き声といったバッググラウンドノイズをAIでリアルタイム低減する機能なども導入されるという。