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PC・スマホ間のファイル転送をドラッグ&ドロップで ~「スマホ同期」に新しいプレビュー機能

Sumsungとの協業でコピー&ペースト対応モデルも拡充

PCのファイルをドラッグ&ドロップでスマホへ転送可能。コピー&ペースト対応モデルも拡充された「スマホ同期」アプリ

 米Microsoftは4月15日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 19608を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開した。「スマホ同期」アプリの強化もアナウンスされている。

 「スマホ同期」アプリは、PCからモバイル端末のデータへアクセスできるようにするツール。Android端末のSMS/MMSをPCから閲覧・送信したり、端末のカメラで撮影した写真を一覧・共有したり、モバイル端末に送られてきた通知をPCで受け取ることができる。一部の端末ではPCからスマホの画面を閲覧・操作可能だ(“Phone screen”機能)。

 今回のアップデートの目玉は、PCのファイルを「スマホ同期」アプリへドラッグ&ドロップすることでスマートフォンにワイヤレス転送する機能がプレビュー実装されたこと。スマートフォンからPCへのファイル転送もドラッグ&ドロップでシームレスに行える。

 残念ながら“Phone screen”機能をサポートする一部のSumsung製端末でしか利用できないが、スマホをポケットやカバンに入れたままファイルをドラッグ&ドロップ転送できるのは便利だろう。

 なお、本機能を利用するにはWindowsをあらかじめ「October 2018 Update」(バージョン 1809)以降にアップデートしておかなければならない。Samsungが今月からロールアウトしている最新の「My Files」アプリと、「スマホ同期」アプリv1.20032.104も必要となるため、まだ配信されていない場合はそれを待つことになる。

 加えて、現在のところフォルダーの転送はサポートされていない。また、一度に大量のファイルを転送するとエラーが発生する可能性があるため一度に転送可能なファイルは100個までとなっているなど、いくつかの機能制限がある。

 今回のアップデートではそのほかにも、AndroidスマホとPC間でのコピー&ペースト対応が拡充。新たにSamsungのGalaxy S10e/S10/S10+、Note 10、Foldがサポートされた。また、メッセージの角を丸くするなどのUI改善や、アプリの背景とスマホの背景を一致させるオプションなどが導入されている。

メッセージの角を丸くするなどのUI改善