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それ、フェイクかも? Google、画像検索にも[ファクトチェック]ラベルを導入

“Google 検索”や“Google ニュース”には導入済み

Google、“Google 画像検索”に[ファクトチェック]ラベルを導入

 米Googleは6月22日(現地時間)、“Google 画像検索”に[ファクトチェック]ラベルを導入したことを発表した。

 写真や動画はテキストよりも強い印象を与えることができるが、一方で出所が不確かであったり、切り取りや改竄により誤った印象操作が行われたり、異なる文脈で不適切に用いられていることも少なくない。

 そこで同社はユーザーがコンテンツの正しさを判断するのを助けるため、“Google 検索”や“Google ニュース”で導入されている[ファクトチェック]ラベルを“Google 画像検索”にも導入した。“Google 画像検索”のサムネイルに[ファクトチェック]ラベルが表示されていたら、それをタップしてみよう。画像の拡大表示で、事実検証の結果の要約とファクトチェック記事へのリンクへアクセスすることができる。

 ファクトチェックの情報源は、“ClaimReview”と呼ばれる構造化データから得ている。あるコンテンツに疑義があり、それを批判したい場合、批判者は反論のためをコンテンツを作成し、元コンテンツへのリンクをはじめとするメタデータを“ClaimReview”形式で埋め込む。Googleはそれをクロールすると、疑義のあるコンテンツを検索結果に表示する際に、反論コンテンツを添える。疑義があっても検索順位に影響するわけではないが、ユーザーはそのコンテンツを読む前に正当性に疑いがあることや、評価が定まっていないことを知り、そのままそっくり信用してしまうことを避けられると。

 ただし、すべてのファクトチェックがそのまま検索結果に表示されるわけではない。情報源はGoogleの基準を満たし、独立した権威ある団体である必要がある。

 “Google 検索”や“Google ニュース”では、すでにこの“ClaimReview”が活用されている。また、“YouTube”ではブラジル、インド、米国のファクトチェック情報パネルを表示するために“ClaimReview”が利用されているとのこと。同社は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に際しても、ファクトチェックを行う世界中の組織に650万ドルの資金援助を行っている。