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会話のスレッドや投票も利用可能 ~抜本的に設計を見直した“Twitter API v2”の提供が開始

クリーンで使いやすく。将来的な新機能の提供も容易に

公式ブログのアナウンス

 米Twitterは8月13日(日本時間)、“Twitter”の新しいAPI(Twitter API v2)の提供を開始した。将来の機能追加を迅速に提供できるよう抜本的に設計を見直し、これまでは利用できなかった新しいエンドポイントや機能が導入されているという。

 “Twitter”がAPIの設計を見直したのは、2012年のリリース以来初めて。基盤が一新されたことによりAPIがクリーンで使いやすくなったほか、従来はサードパーティーの開発者に解放されていなかった会話のスレッド表示や投票結果のツイート内表示、プロフィールに固定されたツイートの表示、スパムフィルタリング、より強力なストリームフィルタリング、検索クエリ言語などが利用できるようになっているという。

これまで“スタンダード、“プレミアム”、“エンタープライズ”の3つに分かれていたAPIも統合

 また、これまで“スタンダード”(無料)、“プレミアム”(有料のセルフサービス型)、“エンタープライズ”(有料のカスタムAPI)の3つに分かれていたAPIも統合された。1つのAPIに複数のアクセスレベルを設けることでAPIを行き来しなくても済むように設計されており、開発をはじめたり、開発規模を拡大するのが容易になる。開発区分としては“プロダクトトラック”と呼ばれる概念を導入し、さまざまな開発グループに応じたサービスを提供していくという。手始めとして用意されているのは以下の3つの“プロダクトトラック”だ。

  • スタンダード:デフォルトのプロダクトトラック。開発を始めたばかりの人や、趣味で何かを開発している人、何らかの目的があって勉強したり教えたりしている人を含めて、ほとんどの開発者が対象
  • 学術研究(近日開始):公共の会話で何が起こっているのかを理解するためにAPIを利用する学術研究者向け。APIと併せて学術研究に役立つリソースやツールの提供も行う予定
  • ビジネス(近日開始):“Twitter”の公式パートナーやエンタープライズデータカスタマーなど、APIを使ってビジネスを構築する開発者向け

 そのほかにも、開発者ポータルを刷新。開発をスタートするためのオンボーディングウィザードも新たに用意し、アプリの管理、APIの使用状況や制限の把握、新しいサポートセンターへのアクセス、ドキュメントの入手を支援する。また、今後も多くの機能を追加し充実を図るとしている。