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Android版「Firefox」で利用できるアドオンが少な過ぎる問題についてMozillaが声明

テスト版「Firefox for Android Nightly」で“AMO”アドオンの読み込みをサポートへ

公式ブログ“Mozilla Add-ons Blog”

 Mozillaは9月2日(米国時間)、Android版「Firefox」でサポートするアドオンを拡充する方針を明らかにした。Android版「Firefox」は現在、独自実装のWebブラウザーコンポーネント「GeckoView」を採用した新バージョンへ移行中。パフォーマンスやプライバシー保護の面で大きな進歩がみられるものの、利用できるアドオンはMozillaがおすすめする一部のものに限られており、ユーザーから不評を買っていた。

 「GeckoView」ベースの新しいAndroid版「Firefox」は、設計の一新により古いアドオンの一部が利用できなくなっている。“WebExtensions”ベースの比較的新しいアドオンであれば動作するはずだが、現在はAndroid版「Firefox」の安定性を損ねるものを排除するため、Androidにおけるアドオンの利用状況を調査し、よく利用されているアドオンだけをピックアップしてサポートしている(“Recommended Extensions”プログラム)。こうした“見切り発車”の状態で新バージョンへの移行を始めた理由としては、新しいバージョンのフィードバックを早期に得たいという思惑や、新旧2つのAndroid版「Firefox」を同時にメンテナンスするリソースがないという現状があるようだ。

 Mozillaはユーザーの不満をうけ、今後数週間のうちに“Recommended Extensions”プログラムのテストと最適化を拡充し、より多くのアドオンを利用できるようにする。また、テスト版「Firefox for Android Nightly」で“addons.mozilla.org (AMO)”にリストアップされているすべてのアドオンが利用できるようにする作業を行っているとのこと。安定性が損なわれる可能性はあるものの、“Recommended Extensions”プログラムで選ばれていないアドオンも利用できるようになる。この機能は今月後半にも有効化される見込み。

 一方で、Android向けの安定版「Firefox」でいつすべてのアドオンが利用できるようになるかは明らかにされなかった。Mozillaはアドオンの利用状況やフィードバックを注視しつつ、サポートするアドオンの拡充に引き続き取り組むとしている。