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「GeckoView」ベースの次期Android版「Firefox」が拡張機能をサポートへ

2020年前半を目途に安定して動作する拡張機能を選んで提供

公式ブログ“Mozilla Add-ons Blog”

 Mozillaは10月23日(米国時間)、Android向けのプレビュー版「Firefox」とそのブラウザーエンジン「GeckoView」で拡張機能をサポートする方針を明らかにした。

 Mozillaは今年6月、独自実装の「GeckoView」コントロール上に構築された新しい「Firefox」をプレビュー公開した。この「GeckoView」はデスクトップ版「Firefox Quantam」と同じ技術で構築されており、現行の「Firefox」と比べ最大で2倍高速に動作する上、独自のプライバシー保護技術を導入することも可能で、テスターからは好意的に受け入れられているようだ。

 しかしその一方、プレビュー版「Firefox」で拡張機能がサポートされるかどうかは明言されていなかった。そのため、現行のAndroid版「Firefox」からの切り替えで、従来の拡張性が失われてしまうのではないかという懸念もあった。

 Mozillaによると、「GeckoView」は“WebExtensions API”を実装しているため、その心配はないという。しかし、安定性や互換性の問題から、拡張機能のサポートを正式にアナウンスするには至っていないというのが現状だ。

 そこで、当面は拡張機能を厳選してユーザーに届ける“Recommended Extensions”プログラムのなかから、モバイル上でもうまく動作するものを選んで提供するという。どの拡張機能を提供するかは2020年前半を目途に発表されるとのこと。

お詫びと訂正: 記事初出時、現行の「Firefox」がAndroid標準のブラウザーコントロール「WebView」を利用しているとの記述がありましたが、利用していませんでした。お詫びして訂正いたします。