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デスクトップ版「Outlook」にイマーシブリーダー、入力予測、AI校正、翻訳などが導入へ
Microsoftが今後導入予定の機能を発表
2020年10月5日 06:45
米Microsoftは9月22日(現地時間)、Windows デスクトップ向け「Microsoft Outlook」に導入予定の機能を発表した。“イマーシブ ブリーダー”やテキストの入力予測機能、翻訳機能など、魅力的な機能が多数ラインナップされている。
イマーシブ ブリーダー
“イマーシブ リーダー(Immersive Reader)”は、読字障害などを抱えるユーザー向けに開発された読書支援機能。フォントの大きさや間隔、テーマをカスタマイズしてドキュメントの可読性を高めたり、当該部分をハイライトさせながらテキストを読み上げることが可能で、「OneNote」や“Outlook.com”などの同社製品に組み込まれている。
“イマーシブ リーダー”は11月の早い時期に、“Current”チャネルの「Office」や「Microsoft 365」ユーザーへ届けられる予定。「Outlook」アプリの新しい“シンプル リボン”から利用できるようになる。
テキストの入力予測
最近のWindows版「Outlook」には「Microsoft Word」が統合されており、メールを作成する際の入力支援機能には「Word」の改善が反映されている。
テキストの入力予測機能もその一つで、文脈や機械学習にもとづき、次に入力されるであろうテキストを提案してくれる。Web版の「Outlook」と同様、この機能は設定画面で無効化することも可能だ。
なお、この機能はMac版やモバイル向け「Outlook」にも近日中に導入されるとのこと。
Microsoft エディター
「Microsoft エディター」(Microsoft Editor)は、AIを活用した文章作成アシスタントサービス。もともと「Ideas」という名前で「Microsoft Word」に組み込まれていた機能で、スペルや文法、句読点の打ち方などをチェックして、よりよい書き方を提案してくれる。Webブラウザーの拡張機能としても提供されており、Webフォームでテキストを作成するときにも利用可能だ。
「Outlook」にもスペルチェックをはじめとする文章校正ツールが古くから標準搭載されているが、「Microsoft エディター」のモダンなAIアシスト機能はより洗練されたメールを書くのに役立つだろう。
Microsoft Translator
加えて、同社の翻訳サービス「Microsoft Translator」が「Outlook」に組み込まれる予定。現在でも選択テキストを右クリックメニューから翻訳することはできるが、「Microsoft Translator」がネイティブ統合されると、「Outlook」の表示言語と異なるメールが届いたことを検出して、全文を翻訳するかどうかをたずねてくれるようになるという。もちろん、この機能は無効化することも可能。翻訳の際はテキストを外部へ送出することになるので、IT管理者側で機能の可否をコントロールできる仕組みも整えられる。
なお、この機能は12月ごろに展開が開始される予定。