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リモートデスクトップビューワー「Scope 2020」が公開 次世代「Brynhildr」向けに開発中のエンジン「Vajra」を搭載
リソース消費は大きめだが、画質とパフォーマンスは“モンスター”級
2020年11月2日 06:55
フリーの高速リモートデスクトップソフト「Brynhildr」などの開発で知られるIchiGeki氏が新たなリモートデスクトップビューワー「Scope 2020」を開発し、10月29日に公開された。次世代「Brynhildr」向けに現在開発中の“モンスター”エンジン「Vajra」の映像通信処理があらかた完成したため、それを15年ほど前に制作された「Scope」と組み合わせてみたという。
「Scope 2020」は医療用に考えていたアイデアをもとに設計されており、スペックの高いマシンで高画質なスクリーン転送を行うことが前提となっている。そのため、CPUやGPU、ネットワークなどの負荷は非常に大きくなっているものの、画質は高くなっているという。
パフォーマンスに関しては、オリジナルの「Scope」と比べると描画速度は50倍、圧縮効率は10倍にまで引き上げられているとのこと。実験として開発を進めている速度特化型のリモートデスクトップソフト「Gungnir」と比べても30%ほど高速となる。
使い方は簡単で、サーバー(配信)側とクライアント(受信)側の両方で「Scope 2020」を起動し、アドレスとポートを指定するだけだ。ファイアウォールの設定には気を付ける必要はあるが、「Brynhildr」に慣れたユーザーであれば問題はないだろう。なお、本ソフトはビューワーなので、リモートPCの操作には対応していない。
ソフトウェア情報
- 「Scope 2020」
- 【著作権者】
- IchiGeki 氏
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.0.1(20/10/29)