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AACに対応、Bluetoothオーディオの強化を図ったDev版Windows 10 Build 21370

タスクバーにおけるBluetoothヘッドセットの扱いもシンプルに

Microsoft、「Windows 10 Insider Preview」Build 21370をWindows Insider ProgramのDevチャネルで公開

 米Microsoftは4月29日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 21370(CO_RELEASE)を公開した。「Windows Insider Program」のDevチャネルに参加しているのであれば、「Windows Update」を介してアップデートできる。

 同社はここ数カ月の間、プレビュー版Windows 10でBluetoothオーディオの強化を図ってきたとのことで、本ビルドではそれに関連する新機能がいくつかお披露目されている。

 まず、オーディオエンドポイントの統合が図られた。Bluetoothヘッドセットを接続すると、現行版のWindows 10ではタスクバーの再生デバイスの選択ドロップダウンに「ヘッドフォン」と「ヘッドセット」が別々に登録される。オーディオとマイクを同時に使う場合は、「ヘッドセット」への切り替えが必要だ。Build 21370ではこれが「ヘッドフォン」に統一されており、煩わしい切り替えは不要になった。たとえば「Spotify」を聞いているときに「Teams」の呼び出しに出なければならないといったケースで便利だ。また、ヘッドセットの音量を調整するコントロールも追加された。

タスクバーの再生デバイスの選択ドロップダウン

 次に、不可逆のデジタル音声圧縮コーデック「AAC」がBluetoothヘッドフォンやスピーカーでサポートされた。A2DPプロファイルで用いられることの多かったSBCよりも高圧縮で音質が高く、サウンドを快適に楽しめる。

 “Windows Insider Program”の“Dev”チャネルは、アクティブな開発ブランチで試験実装された新機能が提供されている。トラブルにあった場合に自分で解決できるだけの力は求められるものの、初期機能に積極的なフィードバックを行いたいユーザーにお勧めだ。ただし、機能によっては段階的に解放されるため、すぐには利用できないこともある。また、“Dev”チャネルに追加された機能はあくまでも試験的なもので、製品版に導入されるとは限らないので注意したい。