Windows Insider Preview

Windows 11が「USB 80Gbps」対応へ ~「USB4 Version 1.0」の40Gbpsから転送速度は倍に

Devチャネルでテスト中

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

「USB 80Gbps」のロゴ

 米国時間1月11日にDevチャネルでリリースされた「Windows 11 Insider Preview」Build 23615では、最新のUSB規格である「USB 80Gbps」がサポートされているとのこと。「CES 2024」で発表されたばかりの新しい「Razer Blade 18」など、第14世代「Intel Core HX」シリーズのモバイルプロセッサーを搭載した一部デバイスで利用できる。

 現行のUSB規格は「USB4」(Universal Serial Bus 4。「USB 4」や「USB 4.0」という略称は間違い)だが、2022年9月1日、最初の改訂版である「USB4 Version 2.0」が発表された。この最新仕様では、転送速度が「USB4 Version 1.0」の40Gbpsから、2倍の80Gbpsへ引き上げられている(理論値)。

  • USB4 Version 1.0:40Gbps
  • USB4 Version 2.0:80Gbps

 転送速度が倍になったことにより、これから登場するであろう高性能な次世代デバイス、とくにディスプレイやストレージのポテンシャルを引き出すことができる。また、旧世代のUSBやThunderbolt向けに作られた周辺機器とも完全な後方互換性があり、引き続き利用可能だ。ただし、「USB4」のコネクターは「USB Type-C」に統一されている点には注意したい。

「CES 2024」で発表されたばかりの新しい「Razer Blade 18」。「USB4 Version 2.0」「USB 80Gbps」に対応するハイエンドゲーミングノートパソコン

 そのほかにも、「Windows 11 Insider Preview」ビルドではUSB4の設定ページなどがテスト中。そのすべてが製品版のWindowsにそのまま反映されるとは限らないが、興味のあるユーザーは「設定」アプリの[Windows Update]-[Windows Insider Program]ページでOSのチャネルを「Dev」に切り替えて、Devビルドを試してみるとよいだろう。