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Windows 11統合の「Microsoft Teams」チャット機能がテスト開始

まずはプライベート・グループチャットに接続する機能を一部テスターを対象に展開

「Windows 11」に統合される予定のチャット機能

 米Microsoftは7月20日(現地時間)、「Windows 11」に統合される予定のチャット機能を「Windows Insiders Program」のテスターに向けて提供開始すると発表した。まずは第1段階として「Microsoft Teams」にサインインして連絡先を追加し、1対1のプライベートチャットやグループチャットに接続する機能を一部のユーザーを対象に展開するという。

 Windows 11のタスクバーには「Teams」ベースのチャット機能が組み込まれており、気軽にミーティングやチャットを開始できる。他のユーザーからメッセージが届くとOSネイティブのトースト通知が届き、その場で返信可能だ(インライン返信)。着信があったときに応答するかどうか、音声のみとビデオありのどちらを選ぶかも、このトースト通知でコントロールできる。専用のキーボードショートカットとして[Windows]+[C]キーが割り当てられているのは、キーボード操作が主体のユーザーにもうれしい配慮だ。

インライン返信できるトースト通知

 また、家族や友人を連絡先を加えるのも簡単だ。特別な招待コードは不要で、メールアドレスか電話番号さえあればよい。過去に「Outlook」や「Skype」を利用したことがあるのであれば、「Microsoft アカウント」経由で連絡先を同期することもできる。

 グループチャットも招待リンクをやり取りするだけで開始できるようになっており、まだ「Teams」をインストールしないユーザーもWebブラウザー経由で参加できる。より高度な機能を利用したいならば、先日発表された無料の個人向け「Teams」を利用することも可能だ。

 なお、この機能は今のところ(米国)にのみローカライズされている。日本語を含む他の言語への対応は今後の課題となる。第1段階の機能には個人およびグループの音声・ビデオ通話、ミーティング、在籍状況の設定、画面共有といった機能が欠けているが、これもおいおい実装される予定。

 また、「Teams」ベースのチャット機能がタスクバーに統合される一方、これまで用いられてきた「Skype」の「今すぐ会議」(Meet Now)機能はOSから取り除かれる。この機能は昨年10月から順次導入されてきたが、早くもお役御免となってしまった。