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「iOS 14.7」に遅れ「iPadOS 14.7」が公開 ~特定のSSIDに接続するとWi-Fiが使えなくなる問題などに対処

37件の脆弱性を修正

Apple、「iPadOS 14.7」を正式公開

 米Appleは7月21日(現地時間)、「iPadOS 14.7」を正式リリースした。機能改善と不具合の修正が中心のメンテナンスアップデートだが、セキュリティ問題への対処も含まれているので、できるだけ早い適用をお勧めする。

 「iPadOS 14.7」での機能改善と修正された問題は以下の通り。

  • HomePodのタイマーを管理する機能が「ホーム」 Appに追加
  • Podcastライブラリで、すべての番組を表示するか、フォローしている番組のみを表示するかを選択可能
  • Apple Musicの「プレイリストを共有」メニューオプションが表示されない問題
  • Apple Musicのロスレスオーディオとドルビーアトモスの再生が予期せず停止することがある問題
  • メールメッセージを作成していると点字ディスプレイに無効な情報が表示される可能性がある問題
  • iPadでUSB-C - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタを使用すると、オーディオがスキップする場合がある問題

 「iPadOS 14.7」の対応デバイスは、iPad Pro(すべてのモデル)、iPad Air 2以降、第5世代以降のiPad、iPad mini 4以降、第7世代以降のiPod touch。アップデートは自動更新機能により無償で提供されるが、「設定」アプリの[一般]-[ソフトウェア・アップデート]セクションから手動でアップデートすることも可能だ。

 なお、本バージョンでは脆弱性の修正も行われているので注意。セキュリティアドバイザリは先日リリースされた「iOS 14.7」と共通だ。

 同社の公開したセキュリティアドバイザリによると、CVE番号が割り振られた問題は37件。内容は任意コードの実行やセキュリティ機能のパイパスなど多岐にわたるが、なかでも特定のSSIDに接続するとデバイスのWi-Fi機能が利用不能になる問題(CVE-2021-30800)には注意。一度トラブルが発生すると、デバイスの再起動では問題を解決できず、ネットワークのリセットが必要となる。