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デスクトップ共有中の変換トラブルも未然に防止 ~「ATOK」へ来年搭載予定の新機能が公表

入力環境のオーダーメイド機能「カスタムATOK」や、さらに賢くなった「ATOKディープコアエンジン」にも注目

 (株)ジャストシステムは12月1日、「ATOK for Windows」「ATOK for Mac」に搭載予定の新機能を発表した。「ATOK Passport」を介したアップデートとして、2022年2月に提供される予定。

ATOKディープコアエンジンの強化(Windows/Mac)

 人工知能(AI)技術を採用した変換エンジン「ATOKディープコアエンジン」がアップデートされ、文脈解析がさらに賢くなった。間違えやすい同音異義語も、文脈に応じてより適切に変換し分けられる。

「ATOKディープコアエンジン」がアップデートされ、文脈解析がさらに賢く

カスタムATOK(Windows)

 「ATOK」は標準設定でもそのまま使うことができるが、自分にピッタリな入力環境を整えればさらに効率を高めることができる。しかし、「ATOK」の豊富なオプションを自分に合わせてチョイスするのは、慣れないユーザーにとっては難しい。

 そこで、次期バージョンの「ATOK」には入力環境をカスタムするための支援機能が搭載される。自身がよく入力する文章の種類に応じて4タイプから選ぶだけの「かんたんカスタム」と、20問の質問に答えて入力環境をオーダーメイドしていく「こだわりカスタム」の2コースが選択可能だ。

4タイプから自分の入力スタイルをチョイスする「かんたんカスタム」
20問の質問に答えて入力環境をオーダーメイドしていく「こだわりカスタム」

ATOKプロテクトモード(Windows)

 プレゼンテーションやオンライン会議でのデモンストレーション中に、日本語入力システムの予測変換機能で好ましくない表現が提案されたり、社外秘のデータが漏れてしまった――なんてミスをしたことのあるユーザーも多いのではないだろうか。

 「ATOKプロテクトモード」は、そんな失敗を未然に防止してくれる機能だ。「Zoom」のオンラインミーティング中に自動で有効化され、推測候補の自動表示を抑制してくれる。

デスクトップ共有中に恥ずかしい推測候補が表示されないようにしてくれる「ATOKプロテクトモード」

 また、従来から搭載されている「プライバシーモード」も改善されており、Webブラウザーがシークレットモードの場合はそれと連動し、「ATOK」の学習機能が自動的に無効化される。