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このサイトはこのプロファイルで ~自動切り替えを強化した「Microsoft Edge 99」が安定版に

脆弱性の修正はCVE番号ベースで21件

「Microsoft Edge」v99.0.1150.30

 米Microsoftは3月3日(現地時間)、「Microsoft Edge」の最新安定(Stable)版v99.0.1150.30を公開した。メジャーバージョンアップとなる「Edge 99」では新たにカスタムプライマリパスワードが導入され、パスワードの自動入力機能が発動する際にマスターパスワードの入力を求めることができるようになった。

パスワードの自動入力を「Windows Hello」で保護
「Windows Hello」の代わりにマスターパスワードを設定
パスワードの自動入力機能が発動する際にパスワードの入力を求める

 「Edge」にはパスワードの自動入力を「Windows Hello」で保護する機能がすでに備わっているが、これをユーザー定義パスワードに対応させた格好だ。

 また、PDFビューワーにサムネイルビューが追加された。[目次]ペインを表示するとドキュメントの各ページがプレビューされ、選択するとそのページへジャンプすることができる。

PDFビューワーの[目次]ペイン

 そのほかにも、自動プロファイル切り替え機能が強化。「Edge」は特定のサイトを開く際、自動でプロファイルを切り替える機能を備えており、たとえば「office.com」はかならず組織・学校のアカウントでサインインしたプロファイルで開くといったことが可能。本バージョンではこの機能が拡充され、ユーザー側でドメインと切り替え先のプロファイルを登録できるようになった。

ユーザー側でドメインと切り替え先のプロファイルを登録できるように

 なお、脆弱性の修正はCVE番号ベースで21件。内容は「Google Chrome」v99.0.4844.51と基本的に同じだ。深刻度の内訳は「High」が9件、「Medium」が12件。

 デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上の[設定など](…)メニューから[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。すぐにアップデートを受け取れない場合もあるので、その場合は時間をおいて再度試してみてほしい。