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「BIZ UD」フォントが「Google Fonts」へ ~モリサワのユニバーサルフォント

ライセンスは「SIL Open Font License 1.1」。すでにカスタムフォントも

「BIZ UDゴシック」「BIZ UD明朝」が「Google Fonts」に登場

 (株)モリサワは3月30日、「BIZ UDゴシック」「BIZ UD明朝」を「Google Fonts」で提供すると発表した。4月1日から開始されるという。

 「BIZ UD」シリーズは、ビジネス文書向けに制作された「ユニバーサルデザイン」(UD)のフォント。わかりやすさ・読みやすさ・読み間違えないことを重視してデザインされており、ロービジョン(弱視)やディスレクシア(読み書き障害)といったハンデを抱えた人たちにもとってもわかりやすいと評判だ。「Windows 10 October 2018 Update」以降のWindows 10/11にも採用されている。

 本フォントは先日、「Google Fonts」向けの調整を行ったバージョンが「GitHub」で公開されているのが発見されており、話題となっていた。

 提供書体は、以下の通り。ゴシック体・明朝体、等幅・可変幅(プロポーショナル)、レギュラー・ボールドの組み合わせ8種類が用意される。

  • BIZ UDゴシック Regular
  • BIZ UDPゴシック Regular
  • BIZ UDゴシック Bold
  • BIZ UDPゴシック Bold
  • BIZ UD明朝 Regular
  • BIZ UDP明朝 Regular
  • BIZ UD明朝 Bold(2022年11月以降提供開始予定)
  • BIZ UDP明朝 Bold(2022年11月以降提供開始予定)

 フォーマットは「TrueType」および「OpenType」で提供。TrueType版に関しては教育現場で利用されることを考慮し、「IPAフォント」v003(最新)に収録されている全文字をカバーしているという。これは同社が「MORISAWA BIZ+」やWindows 10/11に採用されているバージョンよりも4文字多い。

 ライセンスは、縛りの比較的緩い「SIL Open Font License 1.1」(OFL-1.1)。個人利用・商用にかかわらず無償で利用できるだけでなく、Webサイトに埋め込んだり、改変して派生フォントを開発したり、アプリやゲームなどに組み込むことも可能で、活用の幅が広がることが期待されている。すでに「BIZ UD」シリーズをベースとしたカスタムフォントもいくつか公開されている。

ソフトウェア情報

「BIZ UDゴシック」「BIZ UD明朝」ともに
【著作権者】
(株)モリサワ
【対応OS】
Windows 10/11など
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.030(18/03/15)