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Windows版「Excel」に画像認識機能、紙の書類からテーブルデータの取り込みが簡単に

ただし、日本語のサポートは……

Microsoft、画像ファイルに含まれるテーブルデータを認識・抽出して取り込む機能をWindows版「Microsoft Excel」に追加

 米Microsoftは6月14日(現地時間)、画像ファイルに含まれるテーブルデータを認識・抽出して取り込む機能をWindows版「Microsoft Excel」に追加すると発表した。「バージョン 2207」(Build 15402.20002)以降を実行する「Office Insider」へ順次提供される。

 過去の確定申告のデータを「Excel」に取り込みたいが、手元には印刷したものしかない――といった経験はないだろうか。そんなときに便利なのが、今回追加された[画像から]機能だ。リボンの[データ]-[画像から]-[ファイルからの画像]コマンドを利用し、書類を撮影した画像を「Excel」に読み込ませれば、「Excel」が自動でテーブルデータを認識・抽出して取り込んでくれる(スマホで撮影した写真をPCに転送するには「OneDrive」が便利だ)。認識に自信が持てないセルは赤く表示され、人の手で確認や修正を行う必要はあるが、すべて書き写す労力に比べればどうということはないだろう。

画像ファイルからテーブルデータを認識。確認を促されたセルデータを修正すれば、テーブルがシートに挿入される

 さらに[画像から]機能には[クリップボードからの画像]というコマンドも用意されているので、Webページをキャプチャーしてテーブルデータを取り込むといった使い方も可能。従来通りWebページのテーブルを直接選択・コピーして貼り付けることもできるが、書式の不一致が酷い場合は画像認識の方法を試してみてもよいだろう。

 ただし、本機能は日本語をサポートしていないので注意。編集部にて試用したところ機能自体は利用可能で、UIも日本語に翻訳されているが、テキストの認識は製品レベルではないようだ。今後の改善と、正式サポートに期待したい。