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「Google Workspace Individual」に電子署名機能 ~まもなくベータ版として提供

「Google ドキュメント」で契約書の共同編集から署名までを完結

「Google Workspace Individual」に電子署名機能

 米Googleは6月30日(現地時間)、「Google Workspace Individual」の「Google ドキュメント」に電子署名機能(eSignature)を追加すると発表した。まもなくベータ版として提供される。

 「Google Workspace Individual」は、個人事業主向けに昨年新設されたプラン。これまでGoogleの個人向け無償サービスをビジネスで利用してきたが、それでは機能不足を感じるようになったユーザー向けに、「Google Meet」や「Google カレンダー」、「Gmail」などのプレミアム機能をパッケージングしたものだ。最大24時間のグループ通話やインテリジェントなノイズキャンセリング、スケジュールの予約システム、「Gmail」のカスタマイズなどがサポートされているが、チームコラボレーション機能は省かれており、1ユーザーで利用するのが前提となっている。

 今回発表された電子署名対応は、「Google Workspace Individual」の魅力をさらに高めるものだ。最近は個人でも契約書のデジタル化が進んでいるが、「Google ドキュメント」で簡単に署名を行えるようになれば、以下のようなメリットが得られる。

  • 契約書の草稿を「Google ドキュメント」で共同編集:ファイルをメールでやり取りする必要がなくなる
  • ドラッグ&ドロップで署名や日付のフィールドをドキュメントに追加:使い慣れたインターフェイスがそのまま利用できるため、新たに操作を学ぶ必要がない
  • 署名の依頼が簡単:「Google ドキュメント」でファイルを共有するのと同じぐらい簡単に、署名の依頼を送ることができる
  • 署名と写しの作成も手軽:署名は簡単で、契約書の写しが当事者双方に自動でメール送信される
  • 進捗の監視と追跡:保留中の署名のステータスをすばやく確認。署名済みの契約書を簡単に見つけだせる
  • 定期的な契約書作成:既存の契約書のコピーから定期的な電子署名契約書を作成できる

 すでに専用の電子署名ソリューションを利用している場合は「Google Workspace Marketplace」で公開されているアプリを導入することで簡単に署名のフローを「Google ドキュメント」に統合できる。

ドラッグ&ドロップで署名や日付のフィールドをドキュメントに追加