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ふっさふさの髪の毛が簡単に描ける「Blender 3.3」がリリース ~2年サポートのLTS

Intel Arc/AMD Vega GPUをフル活用したレンダリングにも対応

「Blender」v3.3

 蘭Blender Foundationは9月7日(現地時間)、「Blender 3」シリーズ初の長期サポート(LTS)版「Blender 3.3」を公開した。2年間のサポートが約束されており、新機能よりも安定性を求めるユーザーにもお勧めだ。

 「Blender 3.3 LTS」の目玉は、カーブ(Curve)オブジェクトに基づくヘアグルーミングシステムが新たに搭載されたこと。髪や髭など、毛の表現が従来よりも簡単に行えるようになる。

カーブ(Curve)オブジェクトに基づくヘアグルーミングシステムが新たに搭載

 そのほかにも、ジオメトリノードやグリースペンシル、モーショントラッキングなどで多くの改善が盛り込まれている。注目すべき新機能があれば、「Blender ウォッチング」連載で取り上げる予定だ。

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 また、パフォーマンス面でも多くの改良がくわえられた、

 たとえば、「Cycle」レンダラーでIntelが推進する「oneAPI」が採用。「Intel Arc」などの最新GPUでレンダリングが行えるようになった(Windows/Linux)。今後もレイトレーシングやノイズ除去のハードウェアアクセラレーションでIntelと協力していくとのこと。

 一方、AMD製品においては「Vega」世代のディスクリートGPU/APUをサポート。Windows/LinuxでGPUレンダリングが行えるようになっている。Apple Silicon上の「Metal」でも、最適化が行われた。

 「Blender」は、オープンソースで開発されている2D/3Dコンテンツ制作ツール。ライセンスは「GNU General Public License」(GPL)で、誰でも無償で利用できる。対応プラットフォームはWindows、Mac、Linuxなどで、現在「blender.org」からダウンロード可能。Windows版のインストーラーは窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Blender」Windows版
【著作権者】
Stichting Blender Foundation
【対応OS】
Windows 8.1/10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
3.3(22/09/07)