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無料3Dモデリングツール「Blender 4.1」が公開 ~「OpenImageDenoiser」がGPU対応

「ボーンコレクション」の階層化、ウェイトペイントでの「ボーン選択モード」など

「Blender」v4.1のスプラッシュ画像

 蘭Blender Foundationは3月26日(現地時間)、「Blender 4.1」を公開した。本バージョンではv4.0に比べ地味ながら、多数の機能や操作性の改善が行われた。

 例えば、「Cyclesレンダー」で利用可能なデノイザー(ノイズ除去機能)の1つである「OpenImageDenoiser」がGPUに対応、3Dビューポートでの応答性が大幅に改善した。また、ビューポートコンポジターのノード対応が完了し、さらに多数のノードの処理も改善が行われ、速度や品質が向上した。

3DビューポートでのCyclesレンダープレビュー開始1秒後の比較。GPUのおかげで従来CPUで行っていた「OpenImageDenoiser」によるデノイズが一瞬で終わる

 一方、ボーンをまとめる「ボーンコレクション」の階層化や、一部アドオンでのドラッグ&ドロップによる「ファイルインポート」、ウェイトペイントモードの「ボーン選択モード」、「シェイプキーのロック」機能、Windows環境での「カラーピッカーによる画面外の色の取得」、画像エディターでの「画像の回転」など、インターフェイスの改善も多く行われている。

階層に対応したボーンコレクション

 なお、v4.0に引き続き、本バージョンでもMusgrave(マスグレーブ)テクスチャノードのNoise(ノイズ)ノードへの統合、法線の自動スムージング処理のプロパティ廃止とモディファイアー化、アニメーションのキーフレーム挿入メニューの変更など、重要な仕様やインターフェイスの変更が行われている。過去のバージョンで保存したファイルは自動変換されるが、該当部分を含む以前のチュートリアルの利用では注意されたい。

 詳しくは公式リリースノート、またはWikiリリースノート日本語版を参照していただきたい。

 注目の機能や重要な変更点に関しては「Blender ウォッチング」連載で取り上げる予定だ。

 「Blender」は、オープンソースで開発されている2D/3Dコンテンツ制作ツール。ライセンスは「GNU General Public License」(GPL)で、誰でも無償で利用できる。対応プラットフォームはWindows、Mac、Linuxなどで、現在「blender.org」からダウンロード可能。Windows版のインストーラーは窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

Blender 4.1 New Features Official Overview

ソフトウェア情報

「Blender」Windows版
【著作権者】
Stichting Blender Foundation
【対応OS】
64bit版のWindows 8.1/10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
4.1(24/03/26)