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商用可能な筆文字フォントのサブスクサービス「J-Font.com」に1書体だけ選択できる新プラン

年賀状テンプレートなどIllustrator素材も追加料金なしでダウンロード可能

新サービス「フォントライセンス 白舟書体 セレクト1」が販売開始

 シヤチハタ(株)は10月18日、(株)白舟書体と共同で運営する筆文字フォントのサブスクリプションサービス「J-Font.com(ジェイフォントドットコム)」にて、個人向け新プラン「フォントライセンス 白舟書体 セレクト1(以下、J-Font.com セレクト1)」の販売を開始した。価格は1台あたり7,920円で、ライセンス期間は1年間。対応OSはWindows 8.1/macOS X 10.6.8以降となっている。

 「J-Font.com セレクト1」は、J-Font.comで提供されている全60書体以上の「白舟フォント」(筆文字を主体とした本格的な毛筆フォント)の中から、好みの1書体を選択して使用できる個人ユーザー向けの新サービス。今年9月に開催された「東京ゲームショウ2022(TGS2022)」の場で発表された新プランがいよいよ提供開始となった。

 フォント形式はOpenType/TrueTypeフォントで、同社が定める使用許諾範囲内であれば、ゲームや映像制作といったデジタルコンテンツへの組み込みなど、追加料金の心配もなく幅広いシーンで商用利用が可能だ。なお、本サービスは個人向けのため法人ユーザーは契約できない。

「J-Font.com セレクト1」プランの利用例

 「J-Font.com」が展開するフォントプランは、これまで全書体を対象としたプラン(19,800円~/1台/1年など)のみの提供だった。

全フォントが利用可能な従来のフォントプラン

 今回の新サービスは、全フォントが利用可能な従来のプランとは別に「YouTube動画用にインパクトのある筆文字が欲しい」、「コミック用に古印体のフォントが欲しい」、「年賀状のあて名用に綺麗な楷書が欲しい」といった、必要なフォントだけを選んで安価に利用したいユーザーのニーズに応えたものとなっている。これまで「J-Font.com」のフリーフォントを利用していたユーザーにもおすすめのプランで、フリー版では使用できなかった人気書体もカバーできる。

【「J-Font.com」人気書体】
TV番組「水曜どうでしょう」等でおなじみの書体「大髭」。Youtube動画やポスターのキャッチなどに最適
マンガのセリフにも採用されている書体「万葉古印ラージ」。個人・趣味で漫画を描いているユーザーにおすすめ
大河ドラマのOPや「刀剣乱舞」などでも採用された書体「白舟楷書」。あて名書きにも重宝する
篆書体を意匠化した書体「白舟印相体」も人気

 また、全書体プラン同様に「J-Font.com セレクト1」の利用者も、500点以上のIllustrator素材を利用可能。干支と年号、賀詞ことばといった年賀状素材も用意されており、もちろんこちらも追加料金なしでダウンロードできる上、商用利用も可能だ。

年賀状のテンプレート素材も追加料金なしでダウンロードできる