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「Windows 10 2022 Update」(バージョン 22H2)の一般提供が開始

年1回の大型アップデート。3つの方法でアップグレードが可能

Microsoft、「Windows 10 2022 Update」(バージョン 22H2)を一般公開

 米Microsoftは10月18日(現地時間)、Windows 10の新しい機能アップデート「Windows 10 2022 Update」(バージョン 22H2)を一般公開した。「Windows Insider Program」に加入していないユーザーに対しても、段階的な配信が開始される。

 「2022 Update」は、昨年秋にリリースされた「November 2021 Update」(バージョン 21H2)に続くWindows 10の大規模アップデート。Windows 10の機能更新アップデートが年1回へ変更されて以降、初めてのリリースとなる。最小システム要件を満たしておらずWindows 11へアップグレードできない端末や、あえてWindows 10を使い続けたい場合は、いずれこのバージョンへの移行が必要だ。

 「バージョン 21H2」からの変更点は、主にエンタープライズ向けのセキュリティ強化。サポート期間はHome/Proが18カ月で、2024年5月14日まで。Enterprise/Educationは30カ月サポートされ、2025年5月13日まで利用できる。

 「2022 Update」にアップグレードする方法は3つ用意されており、好みのものを選べる。

「Windows Update」を利用する

 もっともお勧めなのは、「Windows Update」を利用する方法だ。「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[Windows Update]セクションにアクセスして[更新プログラムのチェック]ボタンを押し、しばらく待つと「Windows 10、バージョン 22H2の機能更新プログラム」という案内が表示される。[ダウンロードしてインストール]ボタンを押すと、「2022 Update」へのアップグレードが開始される。

 案内が表示されない場合は、利用中のデバイスに既知の互換性問題があるなどの理由で、トラブルを避けるためにアップグレードの配信対象から除外されている可能性がある。後日改めてチェックしてみよう。

「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[Windows Update]セクション

 更新プログラムのダウンロードはバックグラウンドで行われ、準備が完了すると、インストールとOSの再起動を行うタイミングをユーザーが選択できる。勝手にアップグレードされてしまうことはないので安心してほしい。

 なお、「May 2020 Update」(バージョン 2004)以降とのOSコアは共通で、「イネーブルメント パッケージ」と呼ばれる小さなパッチを適用するだけで「2022 Update」の独自機能が有効化される仕組みになっている。そのため、アップグレードにかかる時間は月次の定例アップデートとさほど変わらない。

「Windows 10 更新アシスタント」を利用する

 「Windows Update」からアップグレードできない場合は、利用中のデバイスが機能更新プログラムの配信対象になるまでしばらく待つことをお勧めするが、どうしてもアップグレードしたい場合のために手動で更新する手段も用意されている。

 手動更新ツール「Windows 10 更新アシスタント(Windows 10 Update Assistant)」は、「Windows 10」のダウンロードサイトにある[今すぐアップデート]ボタンから入手できる(Windows10Upgrade9252.exe)。

「Windows 10 更新アシスタント」

 なお、この方法でアップグレードする際は、サポートサイトでアップグレードに関する既知の問題を事前によく確認することをお勧めする。

「メディア作成ツール」でインストールメディアを作成する

 他の環境をアップグレードしたり、複数の環境をまとめてアップグレードしたい場合は、「メディア作成ツール」でインストールメディア(USBメモリやISOイメージファイル)を作成するとよい。

 「メディア作成ツール」は、先ほどの「Windows 10」のダウンロードサイトの下の方にある[ツールを今すぐダウンロード]から入手可能(MediaCreationTool22H2.exe)。ウィザードの途中で利用中のデバイスをアップグレードするか、インストールメディアを作成するかを選べる。

「メディア作成ツール」