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NFT音楽の再生に対応した「Winamp 5.9.1」が公開
「Winamp」が復活して以降、初めてのマイナーアップデート
2022年12月7日 08:55
ベルギーのWinamp SAは12月7日(現地時間)、「Winamp 5.9.1」を公開した。「Winamp」が復活して以降、初めてのマイナーアップデートだ。
「Winamp 5.9.1」の目玉は、NFT音楽(Music NFTs)を再生できるようになったこと。NFT(非代替性トークン)は暗号資産などで知られるブロックチェーン技術を応用したもので、そのデジタルデータが唯一無二であることを保証する。その性質から資産性を帯びることもあり、デジタル音源に活用すればミュージシャンの新たな収益になることが一部で期待されている。これがNFT音楽だ。
#GM#web3! We're proud to announce a new version (5.9.1) for our Desktop player💥. Winamp now allows You to Play Your#Music#NFTs! We continue to innovate and are very excited to be first standalone player reading#AudioNFTs🚀https://t.co/gHdZB8Cc5L
— winamp0x.eth (@winamp0x)December 6, 2022
Winamp社は「Winamp」の復活を示唆するWebサイトを立ち上げた当初からブロックチェーンやNFTを「Winamp」の収益の柱とすることを模索しており、今回のアップデートはそれに沿ったものといえるだろう。
とはいえ、NFTには懐疑的な意見も多く、「Winamp」にNFT音楽の再生機能は不要だと主張するユーザーも少なくない。また、NFT音楽を扱えることがすぐさま収益に繋がるわけでもなく、開発の財政的基盤を整えるのは容易ではなさそうだ。
「Winamp」は、かつて一世を風靡したメディアプレイヤー。ちょうどMP3フォーマットが普及しつつあった1997年、米Nullsoftによってリリースされた。プラグインで固有に機能を拡張できた点や、「スキン」でデザインをカスタマイズできた点などが好評を博し、メディアプレイヤーアプリの定番としての地位を確立。多くのアプリに影響を与えた。
「Winamp 5.9.1」では上記のNFT音楽再生機能に加え、多くの不具合修正や機能改善が行われている。対応OSはWindows 7 SP1以降で、現在公式サイト「winamp.com」や窓の杜ライブラリから無償でダウンロード可能。公式サイトからダウンロードできるインストーラーには「RC1」(リリース候補第1版)とネーミングされているが、これがそのまま正式版となっているようだ。