やじうまの杜

あの「Winamp」がモバイル&デスクトップ対応のWebプレーヤーに……でもその反響は?

リャマが鳴くあの「Winamp」のスタートアップサウンドを聞きたい人はとりあえずどうぞ

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あの「Winamp」がモバイル&デスクトップ対応のWebプレーヤーに

 あの「Winamp」がモバイル&デスクトップ対応のWebプレーヤー(player.winamp.com)になりました。今風の洗練されたデザインをもち、好みのミュージシャンをフォローして、ポッドキャストやラジオを楽しめます。

 「player.winamp.com」を利用するには、専用のアカウントが必要。メールアドレスとパスワードを登録してログインすると、楽曲がリストアップされます。

メールアドレスとパスワードを登録してログイン

 この楽曲は、初期状態でフォロー状態となっている「Mike the Llama」のもの。リャマの鳴き声とともに流れる、あの「Winamp」のスタートアップサウンドと、そのアレンジバージョンがいくつか登録されています。

おなじみの「Winamp」のスタートアップサウンドとそのアレンジが聞ける

 「player.winamp.com」はこのように、好みのクリエイターをフォローして、その楽曲やポッドキャスト、ラジオを楽しめるようになっています。「Mike the Llama」のフォローはタダですが、他のクリエイターは有料のものも。ユーザーがクリエイターを応援し、サブスクリプションを支払ってそのコンテンツを楽しみ、「Winamp」はそこから収益を得る……というビジネスモデルを構築したいようですね。デスクトップアプリでNFT音楽の再生がサポートされたのも、その一環なのでしょう。

「Fanzone」でお気に入りのクリエイターを探し、応援する仕組み
ラジオのリスト。まだそれほど多くはない
初期状態でフォロー中となっている「Mike the Llama」さん。スタートアップサウンドで鳴いているリャマさんです
「Mike the Llama」さんのフォローはタダだけど、有料のクリエイターも

 とはいえ、すでにサブスクリプション方式の音楽ストリーミングサイトはいくつもあります。今からその中に割って入るのは、なかなか厳しいのではないでしょうか。実際、「player.winamp.com」に参加しているクリエイターはけっして多くはありません。

 また、ユーザーのなかには「期待していたものとは違う」という落胆の声もちらほら。自分が所有する音楽をアップロードして聞けるのかと思っていたのに、そうではないと知ったユーザーからは、デスクトップアプリに力を入れるように望む声が上がっています。

 復活した「Winamp」プロジェクトを軌道に乗せるには、まだいくつも越えなければならない壁がありそうです。