ニュース

サードパーティウィジェットが利用可能になったDev版「Windows 11」Build 25284

ただし、Arm64デバイスには配信なし

「Windows 11 Insider Preview」Build 25284(rs_prerelease)がDevチャネルでリリース

 米Microsoftは1月25日(現地時間)、Windows 11の最新プレビュー版「Windows 11 Insider Preview」Build 25284(rs_prerelease)を公開した。「Windows Insider Preview Program」のDevチャネルに参加しているユーザーは、「Windows Update」からアップグレード可能。

 Build 25284の目玉は、[ウィジェット]ボードでサードパーティアプリのウィジェットが利用できるようになったこと。サードパーティによるウィジェットの開発はBuild 25217以降と「Windows App SDK 1.2」の組み合わせでサポートされていたが、本ビルドではウィジェットを実装したアプリを実際に試すことができる。

 [ウィジェット]ボードに新しいウィジェットを追加(ピン留め)するには、ボード右上にある[+]ボタンを押す。現在のところ、「Messenger」アプリがウィジェットに対応しているようで、アプリがインストールされていればピン留め可能なアプリとして提案される。

[ウィジェット]ボード右上にある[+]ボタンから新しいウィジェットを追加可能
「Messenger」アプリのウィジェット

 「Windows Insider Preview Program」は、製品としてリリースされる前のプレビュー版のOSを試すことのできるパイロットプログラム。複数の開発チャネルがあるが、なかでもDev版はもっとも開発初期にあたるものだ。ここで試される機能はあくまでも実験的なもので、製品版に導入されるとは限らない。

 なお、Devチャネルのビルドは比較的不安定なので、利用の際は注意。代表的な既知の問題は、以下の通りとなっている。

  • 【新規】一部の環境でVPN接続に問題。Webサイトやその他のリソースにアクセスできない場合がある。詳細と問題の回避方法についてはコミュニティフォーラムの投稿を参照のこと
  • 【重要】一部のArm64デバイスでBuild 25281の実行時にスリープ・ハイバネーションからの復帰に失敗し、OSブートロゴでハングすることがある。「WinRE」環境からロールバックの必要あり
  • 一部のArm64デバイスで「Windows Hello」の顔認識でサインインできないことがある。PINは利用可能
  • 一部の環境で最近のビルドをインストールする際のアップデート時間が想定より長くなる問題を調査中
  • 一部の環境で前回のDevチャネルフライトを導入するとWebブラウザーなどのアプリがフリーズする問題を調査中

 不具合の影響で、本ビルドはArm64デバイスには配信されていないので注意したい。