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「Edge」サイドバーが拡張機能でもっと便利に ~Microsoftが「Sidebar API」を発表

将来的にはPWAのサイドバー対応も

デスクトップ版「Microsoft Edge」でサイドバー用の拡張機能を構築できるように

 米Microsoftは7月20日(現地時間)、デスクトップ版「Microsoft Edge」でサイドバー用の拡張機能を構築できるようになったと発表した。「Edge」のサイドバーにはさまざまな機能が組み込まれているが、同様のものを一般の開発者も制作できるようになる。ツールボタンとポップアップだけでは十分な操作性を得られない拡張機能にとっても、魅力的な選択肢となるだろう。

 拡張機能をサイドバーに対応させるには、「Sidebar API」を利用する。基本的には拡張機能のマニフェストに「sidePanel」のパーミッションを追加し、サイドバー用のHTMLファイルを用意するだけだ。これでどのタブに切り替えても、同じ拡張機能がサイドバーに表示される。

拡張機能のマニフェストに「sidePanel」のパーミッションを追加しサイドバー用のHTMLファイルを用意する

 また、特定のサイトを開いたときのみサイドバーを開くことも可能。サービスワーカーでタブのURLをチェックし、目的のURLとマッチしたときだけ「sidepanel.setOptions()」メソッドを呼べばよい。

特定のサイトを開いたときのみサイドバーを開く例

 そのほかにも、拡張機能のボタンをクリックしてサイドバーを開閉したり、初回だけウェルカムページをサイドバーに表示し、次回からは通常のページをサイドバーに表示するといったことも実現可能だ。

 また、ユーザー側で拡張機能のページをサイドバーで開くためのメニューやコマンドボタンも用意される。

サイドバーで開くためのメニューやコマンドボタンも

 同社は拡張機能だけでなく、既存の「プログレッシブ Web アプリ」(PWA)もサイドバーに対応させていく考え。高度な拡張機能を必要としないソーシャルアプリ、メッセージングアプリ、メディアアプリなどのコンパニオン体験を提供したいWeb開発者にとって最適な選択肢だとしている。また、将来的にはWebアプリのマニフェストを変更するだけで、ユーザーがWebブラウジング中にサイドバーアプリを見つけ、簡単にインストールできるようにするという。