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「Edge」で閲覧中の画像がMicrosoftに筒抜け? ~AIで画像をキレイにする「超解像」機能に注意

サーバーで処理されるか、ローカルで処理されるかを意識しよう

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問題の「Microsoft Edge で画像を補正する」オプション

 「Microsoft Edge」が閲覧した画像を勝手にサーバーへ送信している――という指摘があり、ちょっとした炎上騒ぎになっています。

 問題となっているのは、「Microsoft Edge で画像を補正する」というオプション。翻訳にちょっと揺れがあり、「超解像」「スーパー解像」「HD モード」とも呼ばれています。この機能は品質の良くない画像をAIでキレイにするというものですが、その処理がクラウドで行われているため、ユーザーがどんな画像を見ているのかがMicrosoftに筒抜けになってしまうのだそうです。

品質の良くない画像をAIでキレイにする「超解像」機能。処理がクラウドで行われているため、ユーザーがどんな画像を見ているのかがMicrosoftに筒抜けになってしまう

 ただし、「Edge」には“画像”ではなく“動画”を補正する機能もあって、動画のほうは問題がなさそう。というのも、おそらくネットワーク帯域や負荷の問題で、ローカルで品質補正を行うようになっており、画像のようにクラウドへは送信されないためです。

動画を補正する機能はローカルで処理されるとのことでセーフ

 Microsoftは画像の補正機能に「サーバーへデータが送信される」との注意書きを加えるなどして対処しているようですが、こうしたAI機能を使う場合は、サーバーで処理されるか、ローカルで処理されるかを常に意識したほうがよさそうです。サーバーで処理される場合、プライバシーの侵害や情報漏えいといったインシデントにつながりかねません。

 ともあれ、気になる方は「Edge」の設定画面の[プライバシー、検索、サービス]ページ(edge://settings/privacy)から無効化しておきましょう。既定では有効になっています。そのほかにも、このページにはプライバシーにかかわる設定がいくつかあるので、これを機に見直すとよいかもしれません。

気になる方は「Edge」の設定画面の[プライバシー、検索、サービス]ページ(edge://settings/privacy)をチェック