「Excel」Windows Insider版でPythonが利用可能に ～9月のアップデートまとめ

「Excel」9月のアップデートまとめが発表

　米Microsoftは、「Microsoft Excel」の2023年9月アップデートを発表した。Windows Insider版で「Python in Excel」が追加された。またWindows Insider版とMac Insider版でデータ検証オートコンプリート機能が追加された。

「Python in Excel」（Windows Insider）

　「Python in Excel」は、セルに直接Pythonを入力でき、同じブックで「Excel」とPythonを組み合わせて利用できるようになった。

　Pythonの計算は「Microsoft Cloud」で実行され、プロットやビジュアライゼーションを含む結果がワークシートに返される。本機能は、Windows Insider版すべてのユーザーが利用可能。

「Python Editor」（Windows Insider）

　「Python Editor」は「Excel Labs」の新機能で、Pythonノートブック環境と同様のコードエディターを使って「Excel」上でPythonの数式を書いたり、編集したりできる。

　本機能もWindows Insider版すべてのユーザーが利用可能。

「Python in Excel」の「Copilot」サポート（近日プレビュー予定）

　日常的な言語を使用してデータで何を行いたいかを記述するだけで、Copilotが作業用のPythonコードを生成して、Excelグリッドに挿入可能。

　Pythonを用いた高度なデータ分析により、強力でプロフェッショナルなビジュアライゼーションを作成したり、予測の生成、データの並べ替え、フィルタリングにかかる時間を短縮できる。

　本機能を使用するには、「Python in Excel」と「Microsoft 365 Copilot」が必要。「Copilot」による「Python in Excel」のサポートは、今年後半にプレビューが開始され、Windows英語版「Excel」から利用可能となる予定。

データ検証オートコンプリート（Mac Insider）

　ドロップダウンリストを使ったオートコンプリート機能がWindows/MacのInsiderに導入された。正しいデータバリデーション値の発見やスクロール、エラーへの対処が効率化できるようになる。