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「Google ドライブ」のファイル消失問題に対策 隠し復元コマンドを追加したv85が公開

クラウドにバックアップが存在すれば、このコマンドでファイルの救出が可能

公式コミュニティサイトにおけるアナウンス

 「Google ドライブ」の同期処理に問題が生じている件について、米Googleは12月5日(現地時間)、消失したファイルをバックアップから復元する機能を追加したデスクトップ向け「Google ドライブ」アプリをリリースしたと発表した。

デスクトップ向け「Google ドライブ」アプリv85がヘルプページで提供開始

 「Google ドライブ」では今年11月下旬より、同期したローカルフォルダーが2023年5月の状態に戻ってしまい、ファイルが消えてしまうという報告が寄せられていた。この同期トラブルはデスクトップ版「Google ドライブ」v84.0.0.0からv84.0.4.0までのバージョンで発生するが、影響するのはごく一部のユーザーのみだという。とはいえファイルの消失は深刻な問題で、ユーザーが不安に感じるのは当然のことだろう。復旧機能が追加されたことは歓迎したい。

 同社によると、デスクトップ版「Google ドライブ」v85.0.8.0およびそれ以降のバージョンにはバックアップからファイルを復元する隠しコマンドが追加されており、タスクトレイアイコンのポップアップパネル右上にある 設定アイコンを[Shift]キーを押しながらクリックする とアクセスできる。クラウドにバックアップが存在すれば、このコマンドでファイルの救出が可能だ。今回の消失トラブルが発生していない環境でこのコマンドを実行しても、「バックアップがない」というメッセージが表示されるだけで、何も起こらない。

[Shift]キーを押しながら設定メニューにアクセスすると、隠しコマンドが表示される

 なお、このバージョン(v85)は現在、公式のヘルプページからのみ入手可能。ダウンロードページや自動更新での提供はまだ行われておらず、v84のままだ。v85はまだ十分にテストされていないと思われるため、今回のトラブルに遭遇していないユーザーは無理してアップデートしなくてよいだろう。