「Excel」の便利機能「シート ビュー」が強化、直接アクセスできる共有リンクが作成可能に

「Microsoft Excel」のシート ビュー

　米Microsoftは4月6日（現地時間）、「Microsoft Excel」シート ビューへのリンクを作成し、共有できるようにする機能を発表した。すべてのWeb版「Excel」ユーザーに展開される。

　「Excel」のシート ビュー（Sheet views）は、ワークシートの内容のサブセットをキャプチャーできる機能。つまり、ワークシートの状態をカスタマイズして保存し、閲覧専用のビューを作成できるというものだ。「SharePoint」や「OneDrive」で保存されたドキュメントに限り、「Excel for Microsoft 365」と「Excel 2021」で利用可能。

　データを作成する側にとって都合のよいワークシートは、閲覧者にとっても見やすいとは限らない。しかし、不要な列や行を非表示にしたビューや、重要なデータが一目でわかりやすいようにあらかじめフィルタリング・並び替えしたビューを用意しておけば、閲覧者にとってわかりやすい。閲覧者が自分の見やすいようにビューをカスタマイズしてもワークシート本体には影響しないため、データ作成者が混乱してしまうこともない。

　シート ビューの共有リンクを作成するには、まずリボンを［表示］タブに切り替え、シート ビューを作成する。既存のビューを選択してもよい。その状態で、共有したいコンテンツを含むセルまたはシートタブを右クリックし、［シート ビューへのリンクをコピー］コマンドを実行すれば、共有リンクが生成される。

［シート ビューへのリンクをコピー］コマンドを実行

共有リンクが作成される

　作成された共有リンクは、「Teams」チャットやメールなどで相手に伝えればよい。リンクをクリックすると、指定したシート ビューへダイレクトにアクセスできる。