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X/Twitterを使いやすくする「近傍ツイート検索」がマルウェア? 警告にビックリした話

有名拡張機能が終わったときは、乗り換えニーズを狙うマルウェアに注意

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「近傍ツイート検索」がマルウェア判定

 先週、「Microsoft Edge」にインストールしていた「近傍ツイート検索」という拡張機能がマルウェアだと警告され、ちょっとビックリしました。拡張機能はブロックされ、利用できなくなっていました。

すでにインストールしている場合はブロックされ、拡張機能が利用不能に

 「近傍ツイート検索」は、指定した投稿(ツイート)の直前・直後のタイムラインを手軽にチェックできる「Google Chrome」用の拡張機能です(「Microsoft Edge」でも動作します)。リツイートなどでたまたま目にした投稿の内容が断片的過ぎて意味がわからないとき、その“近傍”の投稿を調べて背景や文脈を把握することができて便利でした。

 本拡張機能を開発したのは風柳という方で、「Twitter」(現:X)の使い勝手を向上させる拡張機能を他にも多く制作しています。

 面識こそありませんが、悪いことをする方のようにも思えなかったので調べてみると、これらの拡張機能はすべて、昨年8月に開発を終了したとのこと。ストアからも削除済みだそうです。当時話題になっていたサードパーティ製「Twitter」アプリの全滅事件や、「Twitter」の規約などを懸念しての決断で、有料のAPIで実装すると、多額の費用が掛かることも原因の一つのようですね。今回、「Edge」がマルウェア扱いするようになった原因は不明です。今回、「Edge」が「近傍ツイート検索」をマルウェア扱いするようになった理由は不明ですが、開発が終了しているのは事実なので、もう使うのはやめたほうがよいでしょう。

 さて、こうした有能・有名な拡張機能がなくなるときに気を付けたいのが、後継を謳う第三者の拡張機能です。純粋に開発を継続したいというデベロッパーもいるかもしれませんが、なかには代替アプリの需要目当てに個人情報の窃盗などを目的としたマルウェアを植え付けようとする輩もいます。

 氏によると、「近傍ツイート検索」などのソースコードはフリーで公開されており、すでにこれを流用した拡張機能が「Chrome ウェブストア」や「Edge アドオン」で確認されているとのこと。しかし、これらに氏は関係ありません。後継アプリが見つかったと喜び勇んで飛びつかず、信用のおける開発者かどうかチェックするように心がけましょう。