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AIで手軽に動画をアップスケールできるツール「Video2X」v6が公開

C/C++への書き換えで動作速度が大幅に向上

「Video2X」のGUI。執筆時現在の最新版はv6.1.0

 AIでビデオを高品質にするツール「Video2X」が10月29日(日本時間)、v6.0.0へとアップデートされた。プロジェクトをC/C++で完全に書き直されているとのこと。

 「Video2X」は、機械学習で動画ファイルのアップスケール(超解像)とフレーム補間を行うフレームワーク。C++ライブラリ「libvideo2x」、それをコマンドラインで利用できるようにした「Video2X CLI」、「Qt 6」で構築されたクロスプラットフォーム対応のフロントエンドGUI「Video2X Qt6」から成る。マウスで操作できる「Video2X Qt6」ならば、初心者でも気軽に扱えるだろう。初期状態で日本語にも対応しているのがうれしい。

元動画のスクリーンショット(等倍切り抜き)
「Video2X」で4倍に拡大した動画のスクリーンショット(等倍切り抜き)

 「Video2X」v6.0はC/C++で完全に書き直され、動作速度が大幅に向上しただけでなく、「Anime4K」v4.0と「RealESRGAN」により、出力品質も大きく改善されているとのこと(アニメ調の動画を扱うのに向いているようだ)。アップスケール処理にディスクスペースは不要で、最終出力でのみディスク領域を消費する。

 また、他のプロジェクトへの統合を容易にするため、標準C関数がエクスポートされているという。なお、ドキュメントは鋭意作成中なほか、フレーム補完機能は近日中に実装される予定だ。

 「Video2X」は、Windows/Linuxに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 11で動作を確認した。現在、オープンソースで開発されており、GitHubのプロジェクトページからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「video2x」
【著作権者】
K4YT3X 氏
【対応OS】
Windows/Linux(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.1.0(24/11/05)