ニュース
AIで手軽に動画をアップスケールできるツール「Video2X」v6が公開
C/C++への書き換えで動作速度が大幅に向上
2024年11月7日 08:13
AIでビデオを高品質にするツール「Video2X」が10月29日(日本時間)、v6.0.0へとアップデートされた。プロジェクトをC/C++で完全に書き直されているとのこと。
「Video2X」は、機械学習で動画ファイルのアップスケール(超解像)とフレーム補間を行うフレームワーク。C++ライブラリ「libvideo2x」、それをコマンドラインで利用できるようにした「Video2X CLI」、「Qt 6」で構築されたクロスプラットフォーム対応のフロントエンドGUI「Video2X Qt6」から成る。マウスで操作できる「Video2X Qt6」ならば、初心者でも気軽に扱えるだろう。初期状態で日本語にも対応しているのがうれしい。
「Video2X」v6.0はC/C++で完全に書き直され、動作速度が大幅に向上しただけでなく、「Anime4K」v4.0と「RealESRGAN」により、出力品質も大きく改善されているとのこと(アニメ調の動画を扱うのに向いているようだ)。アップスケール処理にディスクスペースは不要で、最終出力でのみディスク領域を消費する。
また、他のプロジェクトへの統合を容易にするため、標準C関数がエクスポートされているという。なお、ドキュメントは鋭意作成中なほか、フレーム補完機能は近日中に実装される予定だ。
「Video2X」は、Windows/Linuxに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 11で動作を確認した。現在、オープンソースで開発されており、GitHubのプロジェクトページからダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「video2x」
- 【著作権者】
- K4YT3X 氏
- 【対応OS】
- Windows/Linux(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 6.1.0(24/11/05)